アントン・グランセリウス
Ingemar
50年代末のスウェーデンの海辺の小さな町と山間のガラス工場の村を舞台に、人々との出会いと別れを通して人生に目覚めてゆく少年の姿を描く。製作はヴァルデマール・ベリエンダール、監督は「アバ ザ・ムービー」のラッセ・ハルストレム、レイダル・イェンソンの同名小説を基に彼自身とハルストレム、そしてブラッセ・ブレンストレム、ペール・ベルイルントが脚色、撮影はヨルゲン・ペルソン、音楽はビヨルン・イスフェルトが担当。出演はアントン・グランセリウス、メリンダ・キンナマンほか。
12歳の少年イングマル(アントン・グランセリウス)は58年の出来事をひとり夏のあずま屋で星に話しかけている……。人工衛星に乗せられて地球最初の宇宙旅行生物になったライカ犬の運命を思えば、兄エリク(マンフレド・セルナル)にいじめられても、彼の不器用なドジをママ(アンキ・リデン)が嘆き悲しんでも、南洋の海からパパが帰ってこなくても、ちっとも不幸な事ではない。しかし夏になりママの病状が悪化して、兄さんは祖母の、イングマルはグンネル叔父さん(トーマス・フォン・ブレム)のところで暮らすことになった。彼は愛犬シッカンが心配だが犬の保育所が預かってくれるらしい。大きなガラス工場のある小さな村スモールランドのオーフェルシュ村。イングマルはここで、都会では出会えないような人たちばかり目にし、中でも村のガキ大将サガ(メリンダ・キンナマン)の存在は彼の心に爽やかに焼きついた。そして、サガは少年じゃない事実は、イングマルの心をさらに揺すぶった。秋になり、兄さんとともに久しぶりに会ったママは元気こそなかったが、今までになく優しかった。しかしそれは、イングマルがママと話した最後になってしまう。冬になってギリシャ人移民が間借りし、家は狭くなった。イングマルは叔父さんに引っ越しを頼まれ、シッカンと一緒なら、と同意する。しかし、ふとしたことからサガに、あの犬は死んだ、と言われショックをうけた彼は、叔父さんのあずま屋に立てこもる。真実を言って聞かせる叔父さん、激しく泣きじゃくるイングマル。夏、スウェーデンの名ボクシング選手ヨハンソンが不敗のチャンピオン、パターソンを破る番狂わせに人々が熱狂する中、少年イングマルは少女となったサガとすやすやと眠っている……。
Ingemar
Erik
Mother
Uncle Gunner
Aunt Ulla
Mrs. Arvidsson
Saga
Manne
Berit
Artist
Fransson
Mr. Sandberg
Lilla Grodan
監督、脚色
原作、脚色
製作
撮影
音楽
美術
編集
編集
衣装デザイン
衣装デザイン
歌
歌
脚色
脚色
字幕
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