アンナ・リンデーン
Sussie
思春期の少女の微妙で複雑な愛と人生を描く。製作はスタファン・ヘードクヴェストとアンデシュ・ビルケランド、ヨーラン・リンドスロム、監督・脚本はケイ・ポラックで本作品が日本公開第一作にあたる。共同脚本はビンニ・クリスタル・アンデションとヨハンナ・ハルド、ウーラ・オルソン、撮影はローラン・ステルネル、音楽はアラン・ペテションとグスタフ・マーラーが担当。出演はアンナ・リンデーン、レーナ・グラーンハーゲンほか。
スーシー(アンナ・リーデン)は、いま15歳、感受性が鋭く頭のいい少女である。幼くして里親から里親へと家庭を巡り歩いた彼女の望みはただひとつ、本当の娘のように愛されること。今度スーシーが身をおく新しい家族は、二人の里親グンナー(トーマス・ラウスティオラ)とマルタ(レーナ・グラーンハーゲン)、18歳になるトーマス(トーマス・フリュク)と幼いアン(イェニー・カイ・ラーセン)の四人家族。しかし一日目から事態は困難の様相を呈していた。そんなある日、アルコール中毒の母が初めてスーシーを訪ねて来るが、彼女に会おうともせず逃げるように帰った後、寂しさに耐えかねて家出するスーシーに手を差しのべるのはグンナーとマルタだった。海と自然の前では素直になれるスーシーは、マルタの強い反対を押し切り、トーマスと秋の渡り鳥観察の旅に出る。夜の燈台で二人は抱きあった。しかしトーマスの心ない言葉に裏切られたように感じたスーシーは、彼とは反対方向の列事に飛び乗るのだった。行くあてもないまま家に戻ってみたものの、相変わらずアル中の母に絶望した彼女は、小学校の教室で自殺を試みるが児童福祉局に保護される。戻ってきたスーシーを力一杯抱きしめるマルタ。しかし穏やかな日々も続かない。養女の願いを無視されたスーシーが家中の物を破壊するのに耐えかねたグンナーが、児童福祉局に電話したからである。再び家出するスーシーの心には、今何かが生まれ変わりつつあった。
Sussie
Martha
Gunnar
Tomas
Ann
監督、脚本
脚本
脚本
脚本
製作
製作
製作
撮影
音楽
音楽
編集
字幕
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