ドニーズ・モラン・サンクレール
Roberto
妻を他の男に与えそれを覗き見る老紳士と、反逆を企てるその妻の姿を描く。ピエール・クロソウスキーの原作『歓待の掟』の映画化で、製作はユベール・ニオグレ、監督はピエール・ズッカ、脚本・台詞はクロソウスキーとズッカの共同、撮影はポール・ボニス、音楽はエリック・ドゥマルサンが担当。出演はドニーズ・モラン・サンクレールほか。
第二次大戦中、ローマのスイス赤十字で特志看護婦として前線に赴いたロベルト(ドニーズ・モラン・サンクレール)は、その後急進党の婦人代議士になるが、その反動で60歳をすぎた大ブルジョワジーのオクターヴ(ピエール・クロソウスキー)という神学教授と犠牲的な結婚をする。ロベルトは理想の女を演じる事を受け入れるが、オクターヴは妻を堕落した女に化せる。やがて夫とヴィットーリォ(バーベット・シュローダー)という二人の男の罠にはまったロベルトは、夫ののぞき趣味、スキャンダラスな噂に耐えられなくなり、ついに夫を毒殺するのだった。
Roberto
Octave
Antoine
Vittorio
PetitF.
LittleF.
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