カール・ハインツ・バウアー
Heinz
前作「完全なる結婚」につづく、ヴァン・デ・ヴェルデ博士原著の同名映画化第二作。製作スタッフは前作とまったく同様で、監督はフランツ・ヨゼフ・ゴットリーブ、脚本はパウル・ヘンゲ、撮影はクラウス・ケーニッヒ、音楽はピーター・トーマス、製作はホルスト・ヴェンドランドが担当。医学監修と解説はエーベルハルト・シェッツィンク博士。キャストはカール・ハインツ・バウアー、バルバラ・クリンゲレート、バルバラ・カペル、レナーテ・ホイアーなど。
〈第一章・婚前体験について〉結婚を目前に控えたハインツ(K・バウアー)とギゼラ(B・クリンゲレート)はお互に、婚約者以外の異性と肉体関係をもってしまった。その為に二人の間に訪れた危機。しかし、賢明な二人は、理性と愛の強さで、再び以前の甘い関係に戻ったのである。〈第二章・夫が求める理想的な妻〉十八歳の女高生ユッタ(B・カペル)は、担任の教師ギュンター(S・シュヴァルツ)に恋をしてしまった。そしてこれに手をやいたギュンターは、彼女を家に呼び、妻のモニカ(K・フェールハーバー)に会わせた。やがてユッタは自分の非を認め、家へ戻っていった。〈第三章・母と娘の性意識〉十七歳になるバーバラ(R・ホイアー)は母親の誤った性意識の下で育てられたためクラスメートのヴェラ(D・ダマール)とレスビアンの関係に落ちいってしまった。しかし、兄のトーマス(R・シェーネンベルガー)の適切な助言によって、やがて彼女は、普通の健康な娘になっていった。〈第四章・夫の浮気と妻の嫉妬〉アパートで、隣どうしの二組の夫婦。ヴェルナー(R・ヴァレー)とゲルダ(R・ラーセン)は仲が良く、もう一組の夫婦の間には、いつも喧嘩が絶えなかった。そして、隣の奥さんに影響されて、ついにゲルダも、出張先でヴェルナーが、情事にふけっている場面を妄想。次の夜、心配するゲルダに、ヴェルナーは、やさしく、言うのだった。「ぼくは、絶対に君を裏切らないよ」
Heinz
Gisela
Jutta
Gunter
Monika
Barbara
Vera
Thomas
Werner
Garda
[c]キネマ旬報社