監督
フランス版の最新ショック・ドキュメンタリー。製作はジャック・ルーティン、監督はジャン・ルイ・ヴァン・ベッツ、撮影はジャック・グレビン、カメラマンはイブ・コイック、音楽は日本から招かれた海野こうじと宮沢昭、編集はバートランド・ヴァン・バイテン、ローラン・ガグリオ、フランソワ・アンジュバルトがそれぞれ担当している。なお日本版のナレーションをハナ肇が入れている。イーストマンカラー、シネビジョン。
ストーリー
○現代は女性の露出時代--友人と賭をした女性が、全裸でパリの街をドライブし、警官にも捕まらず無事帰還。○原爆用防空壕--パリ在住のバルザック氏は、原水爆時代に備え二千万円の費用をかけ防空壕を作り、家族全員の身体中の毛を剃って細菌の繁殖を防いだりして、特訓に余念がない。○シクラメンの天使--“シクラメンの天使”と自称するロバート・スターンという男は、“完全なる結婚”の実習教室を開き、SEXの秘伝を教えている。○ヨガ--ベン・グウ・ベイというヨガ行者は、女性だけのヨガ教習所を開いている。○ストリップ教室--女性上位の現代、ダメな亭主を奮起させるため、有閑マダムたちは刺激を与える方法をここで会得する。○彼と彼女の性転換--キャバレーで人気を集めている女装の彼と男装の彼女が結婚したが、二人はその倒錯した衣装のままでないと性行為が営めなぃ。○サド写真家--ジーン・フェンというアメリカのカメラマンは、変態的なサド・カメラマンとして目下売出し中。撮影のすさまじさにもかかわらず、モデル志願の女の子が続々とおしかけてくる。○身体障害者のダンス教室--同病者にダンスを教える教師のけなげな姿。○SSクラブ--SS(ヒットラー親衛隊)にあこがれるネオ・ナチ会員がもっか急増中。その入会式にはユダヤ人への徹底したサディズムの世界が展開される。○パリの吸血鬼--食肉解体場へ毎日通って、スタミナ源として動物の血を吸う現代の吸血鬼。○悪魔につかれた人々--宇宙時代、機械文明の今日、あやしげな新興宗教がますます人々の不安にとりついてくる。○死体の美容師--死体の化粧という薄気味悪い商売。○犬の内臓てき出--死んだ犬の内臓をすべてとり出しハク製にする。○ノアの大乱交--パリ十六区の建物の上にあるノアの方舟型のアパート。ここでは世界の終りを祝福する人々が、アニマル・セックスの快楽をむさぼっている。そして、快楽のはての罪のつぐないが終わると、彼等は身を清めるためプールで水浴をする。
スタッフ
製作
ジャック・ルーティン
撮影
ジャック・グレビン
カメラ
イブ・コイック
音楽
海野コウジ
音楽
宮沢昭
編集
バートランド・ヴァン・バイテン
編集
ローラン・ガグリオ
編集
フランソワ・アンジュバルト
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]キネマ旬報社