リー・ヴァン・クリーフ
Sabata
“西部のジェームズ・ボンド”とも言うべきガン・マン、サバタのガン・ファイト。製作は「サテリコン」のアルベルト・グリマルディ、監督は「ヘラクレスの怒り」のフランク・クレイマー(本名ジャンフネンコ・パロリーニ)、脚本はフランク・クレイマーとレナート・イッツォの共作。撮影はサンドロ・マンコーリ、音楽はマルチェロ・ジョンビーニがそれぞれ担当。出演は「地獄の戦場コマンドス」のリー・ヴァン・クリーフ、「豹/ジャガー」のフランコ・レッセル、ほかにウィリアム・バーガー、リンダ・ベラス、ペドロ・サンチェス、ジャンニ・リッツォ、アントニオ・グランドリ、ニック・ジョーダンなど。テクニカラー、テクニスコープ。
闇に沈む西部の町ドハティに、精悍な顔付に孤独のかげりをみせる男、サバタ(L・V・クリーフ)が表われた。酒場に足をとめた彼が、そこの主人ファーグスン(A・グランドリ)のいかさまを見破っている時、銀行強盗現わるの報が入って来た。それと同時に、サバタの姿が消えていた。翌朝、多くの死体と無傷の金庫をもって、彼は町へ戻ってきた。警備隊長は彼に賞金を渡し、盗賊団をあくまで追求すると宣言。この時、この町の有力者、大牧場主ステンゲル男爵(F・レッセル)、オハラ判事(G・リッツォ)、ファーグスンたちの顔色が青ざめたのを、サバタは見逃さなかった。この彼に惚れこんだメキシコ人カリンチャ(P・サンチェズ)と相棒のインディオ(N・ジョーダン)が、子分になった。そのころ、サバタと面識のあるらしい旅ガラスのバンジョー(W・バーガー)が、この町に腰をすえていた。やがて、強盗事件の生き証人は、すべて消された。しかし、サバタは証拠の馬車を握ってしまった。そこでステンゲルは次々と殺し屋を送り、証拠隠滅を計ったが、サバタは何なくその刺客を片づけてしまうのだった。あせったステンゲルは、その仕事を、バンジョーに依頼した。彼がいつも持ちあるいているバンジョーにしこんだショットガンで、五人のガンマンを倒したのを知ったためだった。ステンゲルを脅し、六万ドルを受けとるためバンジョーを同行して出かけたサバタは、バンジョーの裏切りで、あやうく命を落しそうになったがその場を切り抜け、二人の手下をしたがえ、ステンゲル邸に侵入した。そこで、見事に、ファーグスンとステンゲルを倒した。そしてサバタは、残るオハラ判事に、自分とバンジョーの決闘に、六万ドルを賭けさせた。むかい合う二人。意外にも銃弾に倒れたのはサバタだった。カリンチャがなきながら遺体を馬車につみこむと、六万ドルを手にして上気嫌でバンジョーは、馬車を奪って立ち去った。やがて人里離れた場所に来た時、突然、銃声がひびき、バンジョーの手からカバンが落ちた。荷馬車に死んだはずのサバタが立っていた。バンジョーは敗れた。サバタは追って来たカリンチャたちに札束を投げ与えると、のこりの軍資金を手に、また、いづこともなく去って行った。
Sabata
Banjo
Stengel
Jane
Carrincha
O'Hara
Fergesson
Indio
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