ラウラ・アントネッリ
Laura
兄嫁の護衛をいいつけられた少年の揺れ動く性への憧れと不安を描く。製作にはシルヴィオ・クレメンテッリ、監督は「青い体験」のサルヴァトーレ・サンペリ、脚本はオッタヴィオ・ジェンマとアレッサンドロ・パレンゾ、原案はサルバトーレ・サンペリとオッタヴィオ・ジェンマ、撮影はトニーノ・デリ・コリ、音楽はフレッド・ボンガスト、編集はセルジオ・モンタナリが各々担当。出演はラウラ・アントネッリ、アレッサンドロ・モモ、オラツィオ・オルランド、リッラ・ブリグノン、ティーノ・カルラロ、リーノ・トッフォロ、モニカ・ゲリトーレなど。
南イタリアの小さな海辺の町。夏の訪れと共に海水浴を楽しむ人でにぎわつていた。悪戯ざかりの少年サンドロ(A・モモ)は、兄レンツォ(O・オルランド)からある命令をうけていた。セールスマンという仕事の関係上、どうしても家をあけるレンツォは、美しい自分の妻ラウラ(L・アントネッリ)につきっきりで目をはなすなというのだ。その日からサンドロはどこにいくにもラウラから離れないようになった。そのために、サンドロは友達と遊べる時間が極端に少なくなり、彼に思いを寄せるロージー(M・グエリトーレ)も寂しそうである。それを見たラウラはサンドロに恋の手ほどきを始めた。サンドロにとってはロージーよりも、グラマーで美しいラウラのほうがはるかに魅力的で、彼女への恋をつのらせていく。彼は自分の気持を兄に伝えてラウラと別れさせようと出張先に電話するが、疲れ切って眠っていたレンシォはサンドロの言う人妻が自分の妻の事とは知らず“ドンドンやれ”という。家族が留守になった夜、サンドロはラウラに迫った。しかし、ちょうどそのときレンツォが帰宅した。その夜、サンドロはベッドにいる二人を見ていたたまれず家出。家中大騒ぎになったが、ラウラは心あたりがあるらしく、浜辺に捜しに出た。彼女の予想通りサンドロは浜辺のバンガローにいた。そして二人はそこで結ばれた。翌日、サンドロの家では彼が大人になったお祝があった。乾杯の音頭はレンツォである。“我が弟にセックスを教えてくれた優しい人妻の何も知らないマヌケな夫に乾杯”。サンドロとラウラは思わず顔を見合せて笑うのだった。
監督、原案
脚本、原案
脚本
製作
撮影
音楽
編集
字幕監修
[c]キネマ旬報社