ジョン・ハント
Army Officer
一九五三年五月二十九日ハント大佐指揮下の一行中、ヒラリーとテンシンによって初めてその頂上を征服したエヴェレスト登頂の色彩記録映画（テクニカラー版）である。世界の最高峰エヴェレスト（八千八百四十九米）は、過去三十年間に十回、登頂が企てられて失敗しており、こんどの第十一回目の企ては、英国地学協会と英国山岳会によって、エリザベス女王戴冠の年に行われた。映画中には一九二二年及び二四年の遠征のＪ・Ｂ・Ｌ・ノエル大佐撮影のフィルムも挿入されているが、今回の撮影は登山や探検の撮影に豊富な経験を持つトマス・ストバートが当った。なお、標高の高い山岳部分の撮影はジョージ・ロウの担当。作曲はアーサー・ベンジャミン、指揮はミューア・マシーソン。解説はルイス・マックネイスが執筆し、メレディス・エドワーズと探検隊の一行によって語られる。
ストーリー
一八五二年、ヒマラヤの第十五峰が世界の最高峰として確認され、一九二一年、最初の英国遠征隊が派遣されて以来、七回の遠征はすべて中途で挫折した。二四年にはマロリーとアーヴィンが頂上まで三百米の箇所に達したが、そのまま不帰の客となった。五一年にはエリック・シプトンが、五二年にはスイスの遠征隊が登頂を企てたが、いずれも失敗に終った。一九五二年十月、英国地学協会および英国山岳会によって、ジョン・ハント大佐を隊長に遠征隊が組織された。綿密な準備ののち、一行はネパールに至り、その首都カトマンヅが出発基地となった。ここで隊員は、テンシンを指揮者とするシェルパ族の作業員達とおちあい、ほかに三百五十人の住民によって、海抜四千三百米の根拠地チングボーチェまで無事荷物を運び上げた。ここで住民は引きかえし、以後の運搬はシェルパによって行われるのだ。五千五百米、クーング氷河の附近にベースキャンプが設けられ、ここで三週間、氷瀑への挑戦がつづいた。四月末、氷瀑を上りきったウェスタン・クームの崖際に第三キャンプが設けられた。標高七千六百米。第四キャンプはウェスタン・クームの中央に置かれ、この上に聳えるローツェ斜面が、一行を妨げた。十日間の努力も空しく、ハントはルートの完成を待たずにサウス・コルへの挑戦を開始した。登攀は苦難をきわめたが、シェルパたちの驚くべき耐久力で荷物を運び上げることが出来た。七千九百米、サウス・コルに第八キャンプを設けた一行は、いよいよ攻撃を開始した。第一のチームが頂上から百五米の南峰に達し、第二チームのための道を開いて戻って来た。五月二十八日、ヒラリー、テンシンら五人の第二チームが出発した。かれらは八千五百米の尾根に第九キャンプを設け、そこでヒラリーとテンシンが一夜を過ごし、翌日の登頂を期した。五月三十日、第四キャンプのハントの許に吉報がもたらされた。ヒラリーとテンシンが遂に八千八百米の地球最高の地点に到達したのである。
キャスト
ジョージ・バンド
Student
トム・ブーディロン
Research Scientist
チャールズ・エヴァンス
Surgeon
アルフレッド・グレゴリー
Travel Agent
エドモンド・ヒラリー
Bee Keeper
ジョージ・ロウ
Schoolmaster
グリフィス・ピュー
Physiologist
トム・ストバート
Film Technician
テンジン・ノルゲイ
Sherpa Sirdar
マイケル・ワード
Doctor
マイケル・ウエストマコット
Statisician
チャールズ・ウイリー
Army Officer
スタッフ
ナレーション脚本
ルイス・マクネイス
ナレーション
メレディス・エドワーズ
ナレーション
1953年エベレスト登山隊隊員
指揮
ミューア・マシーソン
撮影
トマス・ストバート
撮影
ジョージ・ロウ
撮影
Ｊ・Ｂ・Ｌ・ノエル大佐
作曲
アーサー・ベンジャミン
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- The Conquest of Everest
- 製作年
- 1953年
- 製作国
- イギリス
- 配給
- 東和
- 初公開日
- 1954年1月26日
- 上映時間
- 78分
- 製作会社
- ロンドン・フィルム
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
ドゥエイン・ジョンソン＆クリス・エヴァンス出演『レッド・ワン』の見どころをたっぷり紹介。
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
