ジャック・ホーキンス
Ericson
マイクル・バルコンの主宰するイーリング・スタジオ一九五三年作品で、ニコラス・モンサラットの戦記小説の映画化。「禿鷹は飛ばず」のレスリー・ノーマンが製作し、「南極のスコット」のチャールズ・フレンドが監督した。脚色は「情熱の友」のエリック・アンブラー。「波止場の弾痕」のゴードン・ダインズが撮影を、「禿鷹は飛ばず」のアラン・ローソーンが音楽を担当。出演者は「落ちた偶像」のジャック・ホーキンス、新人ドナルド・シンデン、「超音ジェット機」のデンホルム・エリオット、新人ヴァージニア・マッケナ、ジョン・ストラットン、「赤いベレー」のスタンリー・ベイカー、リアム・レッドモンド、ブルース・シートンら。
一九三九年、第二次大戦が始まり、英国海軍の船団護衛用コルヴェット艦コンパス・ローズ号は貨物船の船長として経験深いエリクスン少佐(ジャック・ホーキンス)を船長に迎えて激しい訓練を開始した。ロックハート大尉(ドナルド・シンデン)、ファラビー大尉(ジョン・ストラットン)、モレル中尉(デンホルム・エリオット)以下の乗組員はほとんど無経験のものばかりで、わずかばかりの経験を鼻にかける副長ベネット中尉は隊員一同から嫌われていた。最初の船団護衛任務で一同は荒れ狂う海に奔弄されたが回を重ねるにしたがって次第に熟練して来た。そこへダンケルクの悲劇が起った。真先に到着したコンパス・ローズ号は将兵を満載した商船が雷撃されるのを発見し、直ちにボートを下して将兵を救出した。戦争は日と共に烈しくなり不評のベネット大尉に代って副長となったロックハートはエリクスンの片腕となって優れた決断力を示した。ロックハートは基地の作戦室に勤務する女士官ジュリー・ハラム(ヴァージニア・マッケナ)を深く愛していた。アイスランド近海で哨戒中、コンパス・ローズ号は敵の雷撃をうけ、ついに沈没した。ゴム・ボートに同乗したエリクスン以下十一人は翌日思いがけなく救助された。やがてエリクスンは新造のフリゲート艦ソルタッシュ・キャスルの艦長に任命され、ロックハートを副長に迎えて新たな任務についた。戦いは依然として続いていた。
Ericson
Lockhart
Ferraby
Morell
Bennett
Baker
Tallow
Watts
Julie Hallam
Elaine Morell
Doris Ferraby
Tallow's Sister
Yeoman Wells
Phillips
Tonbridge
Wainwright
Signalman Rose
Gracey
Sellars
Carslake
Gray
Broughton
監督
原作
製作
撮影
音楽
美術
編集
録音
脚色
[c]キネマ旬報社