クリント・ウォーカー
Cheyenne
「ジュールスバーグの決斗」に続く西部劇。シャイアン・シリーズの一篇。B・トレイヴンの原作をダニエル・D・ビューチャンプが脚色、「ジュールスバーグの決斗」のリチャード・L・ベーアが監督、カール・ガスリーが撮影監督、ウィリアム・ラヴァが音楽を担当した。主演も前作につづきクリント・ウォーカー。
西部の侠児、シャヤイアン(クリント・ウォーカー)は、山中でクランシイとダンカンという2人の男と会い偶然、砂金の埋蔵地を発見した。発掘した砂金は平等に分けられたが、金の魔力はクランシイとダンカンとの間を冷たくした。2人は眠りも忘れ砂金確保に汲々とした。ある日、突然インディアンのアクナ一味が襲ってきた。アクナに砂金のあるのを感づれては一刻も猶予はならない。3人は黄金の山を下った。途中、3人は友好的なインディアンから、原住民と同棲している白人の女マーサが病気だから看護に手を貸して欲しいと頼まれた。情にもルイシャイアンは自分の砂金をクランシイに預けインディアン集落へ向かった。ところが残されたダンカンは苦楽を友にしてきたクライシイを射ち、3人分の砂金を手に入れた。クライシイは虫の息でインディアン集落に辿りつきシャイアンに一切を告げた。怒ったシャイアンは直ちに業欲なダンカンを追ったがそのダンカンは1人旅の途中をアクナ一味に射ち倒された。アクナはダンカンの袋を奪いナイフで切り裂くが折からの突風は袋の中身、砂金を砂漠の彼方へ四散させた。現場を目撃したシャイアンとクランシイは金よりも命の大切なことを悟って右と左に分かれて行った。
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