ダニー・ロバン
Henriette
「巴里の空の下セーヌは流れる」のジュリアン・デュヴィヴィエが一九五二年に監督した喜劇で、デュヴィヴィエと「花咲ける騎士道」のアンリ・ジャンソンが脚本、構成に当った。台辞はジャンソンがかいた。「七つの大罪」のロジェ・ユベールが撮影、音楽は「夜ごとの美女」のジョルジュ・オーリック。主演は「恋路(1951)」のダニー・ロバン、「シンゴアラ」のミシェル・オークレールと「二つの世界の男」のヒルデガード・ネフ(ヒルデガルド・クネフ)、新人ミシェル・ルウ、「第三の接吻」のサテュルナン・ファーブル、「港のマリイ」のジュリアン・カレット、「快楽」のアンリ・クレミュー、「愛すべき御婦人たち」のルイ・セニエなどが出演する。
活劇やエロの好きな脚本家(アンリ・クレミュー)と純愛派ライター(ルイ・セニエ)の二人が協同でシナリオを一本まとめようとする。--まず、物語は七月十三日の夕方からはじまる。翌十四日は革命記念日で聖アンリエット祭(巴里祭)、そしてこの物語の主人公アンリエット(ダニー・ロバン)の誕生日だ。彼女は、報道写真家の恋人ロベール(ミシェル・ルウ)と楽しい一日をすごすことになった。が、会うだけでは詰らないと、活劇エロ派が一案を出す。ロベールの許へ女曲芸師リタ(ヒルデガード・ネフ)から誘いがくる。ロベールはアンリエットとダンスをした後、ウソをついてリタに会いに行ってしまう。置き去りにされたアンリエットはモーリス(ミシェル・オークレール)というやくざ者に出会う。ある男爵邸の金庫破りをする計画だったモーリスは、アンリエットに本気で惚れてしまい、こともあろうにその邸へアンリエットを連れ行く。男爵邸を自分の家だと偽った彼は、金庫から大金を出して、どこか遠い国へ行こうと彼女を誘う。アンリエットはそれをきっぱりと断って、ロベールと約束した広場へ向かう。アンリエットに首飾を贈ったモーリスは、それが盗みの証拠となり、刑事にひかれていった。一方、リタとの逢引に失望したロベールは広場にかけつける。十二時になってやっと二人はめぐり会えた。夜空に打上げられる花火をみながらロベールは彼女に結婚を申込んだ。--という脚本を二人の脚本家がミシェル・オークレールにみせたところ、彼はいった。“これと同じのをもうやりましたよ、デュヴィヴィエ監督の「アンリエットの巴里祭」という映画ですがね。”
Henriette
Maurice
Rita Solar
Robert
The Drunken
Arthur
The 1st Arthur
The 2nd Arthur
Adien
The Typist
Valentine
Gisele
Henriette's Mother
Henriette's Father
監督、脚本
脚本、台詞
製作
製作
撮影
音楽
録音
セット
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