コーネル・ワイルド
Pierre St. Laurent
「汽車を見送る男」のレイモンド・ストロスが一九五四年に製作した色彩冒険剣劇で、ハーバート・ダルマスのオリジナル・シナリオから「アリババと四十人の盗賊」のアーサー・ルービンが監督した。撮影は「この日を我等に」のC・ペニントン・リチャーズ、音楽は「鷲の谷」のニーノ・ロータである。主演はコーネル・ワイルド(「語らざる男」)とジーン・ウォレスの夫妻で、そのほか「汽車を見送る男」のハーバート・ロム、イヴォンヌ・サンソン、「零下の地獄」のベイジル・シドニー、ジョン・スレーター等である。
ルイ十四世華かなりしころのフランス。若き貴族ピエエル・サン・ロオラン(コーネル・ワイルド)がインド遠征から故郷プロヴァンスに帰ってみると、こはいかに、彼の館は時の政府要人ナルボンヌ子爵によって没収され、美しいオランダの未亡人カトリーナ(ジーン・ウォレス)が住んでいた。事情をピエエルからきいた彼女は、もしピエエルが亡き夫のもっていた宝石“インドの星”を発見してくれたら館を開け渡すと約束した。ピエエルは早速ナルボンヌ邸にしのびこみ、宝石の入っている仏像を手に入れたが、仏像の中は空だった。宝石は盗難を怖れるナルボンヌが肌身はなさず持っていたのだ。そして、カトリーナは、未亡人とは偽りで実はオランダ政府の命をうけて宝石を狙っているのだと告白した。ナルボンヌが、ルイ十四世と寵姫マダム・モンテスパンを招いて饗宴を開くと聞いたピエエルは、たくみにナルボンヌに取りいって当夜の賓客となることに成功し、宴をぬけて宝石室にしのびこんだがナルボンヌの輩下に妨げられた。しかし、“インドの星”がナルボンヌの剣の柄にかくされていることを発見し、故意にナルボンヌを侮辱し、決闘を申しこませた。そして彼を倒し、宝石を奪って直ちに逃亡し、カトリーナの許にかけつけて無事に約束は果したが、ついにナルボンヌの輩下にとらえられた。だが、隙を見てふたたび逃走に成功し、追ってきたナルボンヌ一味と大乱闘の末、これを倒し、ピエエルはカトリーナと相擁した。
Pierre St. Laurent
Katrina
Vicomte de Narbonne
Madame de Montespan
King Louis 14
Emile
Van Horst
Moulai
Captain
監督
脚本
製作
撮影
音楽
音楽監督
美術
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録音
台詞
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