ルイス・マリアノ
Juanito
一九五〇年に製作された仏伊合作の色彩音楽映画で、「ミルトンの与太者」のアルベール・ウィルメッツとレイモン・ヴァンシの原作をウィルメッツ、ヴァンシ及びジャン・ピエール・フェイドー(「幻想交響楽」)、リチャード・ブラスコが脚色、ルイス・ルシアが監督した。ジェヴァカラー色彩の撮影は「浮気なカロリーヌ」のアンドレ・トーマ、「犯罪河岸」のフランシス・ロペスが音楽を担当した。出演者は「奥様は唄に首ったけ」のルイス・マリアノ、「帝室のすみれ」のカルメン・セヴィラ、「マキシム亭の貴婦人」でデビューし、この作が第二回目のアルレット・ポワリエ、「情婦マノン」のペレット・スウプレクス、リリアーヌ・ベエル、「アンリエットの巴里祭」のアレクサンダー・リニョオ、ホセ・ニエト、エンリケ・ギタール、ノエル・ロックヴェールなど。この映画はマドリッドのCEAとパリのブウロオニュの両撮影所で撮影された。
アンダルシア地方の村村で壷を売るフアニート(ルイス・マリアノ)は、宿屋の娘ドロレス(カルメン・セヴィラ)を愛していたが、村の祭の夜、ドロレスが客のために踊るのを見て嫉妬し、折から口のかかっていた闘牛士の契約を承諾して南米に去った。しかし、二人は別れるまえにかわらぬ愛を誓いあった。南米で、彼は忽ち有名になり、ヴィン生れの歌手ファニー(アルレット・ポワリエ)と親密になったけれど、フアニートはドロレスを決して忘れなかった。ファニーの後援者ヴァリエンテは政界の要人であったが、革命がおこったので亡命することになり、彼女をフアニートに托した。ファニーは彼の愛を得ようとしてドロレスからの手紙をかくした。月日がたちフアニートは闘牛士の競技大会に参加するため久しぶりにスペインへ帰った。大会前夜、彼はドロレスと会うことができたが、彼女は彼の同伴者ファニーを見て憤慨し、意趣晴らしにこの地に亡命中のヴァリエンテと晩餐をともにした。これを見てフアニートは失望し、翌日の競技大会でわざと無暴な技を行って牛の角にかけられた。気を失ったフアニートのもとへかけつけたのはファニーだった。彼女はドロレスの手紙をかくしたことを告白し、ドロレスのかわらぬ愛を告げた。かくて、フアニートとドロレスは再び昔の愛情を取戻した。
Juanito
Dolores
Fanny
Pilar
Greta
Pancho
Vincente
Valiente
Garcia
Schnell
Pepe
監督
原作、脚色
原作、脚色
製作
製作
撮影
音楽監督
録音
録音
作曲
脚色
脚色
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