ジェラール・フィリップ
Andre Ripois
「禁じられた遊び」のルネ・クレマンがイギリスで監督し、1954年第7回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した恋愛喜劇。「白き処女地」のルイ・エモンの小説をルネ・クレマンとヒュー・ミルズが脚色し、台詞はミルスと「七月のランデヴ」のレイモン・クノーが担当した。撮影は「悪魔をやっつけろ」のオズワルド・モリス、音楽は「女の獄舎」のロマン・ヴラド。出演者は「狂熱の孤独」のジェラール・フィリップ、「情炎」のヴァレリー・ホブソン、「卑怯者」のジョーン・グリーンウッド、「艶ごと師」のマーガレット・ジョンストン、「舞姫夫人」のナターシャ・パリー、「密会」のジェルメーヌ・モンテロ、ディアナ・デッカーなどである。2022年11月25日かスタートした【ジェラール・フィリップ生誕100年映画祭】(ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開 配給:セテラ・インターナショナル)にて「しのび逢い ムッシュ・リポアの恋愛修行」HDデジタル・リマスター版が上映された。
フランス人アンドレ・リポワ(ジェラール・フィリップ)は財産家の妻キャスリーン(ヴァレリー・ホブソン)と離婚寸前の形勢で、目下彼女はエジンバラに旅行中。その間にリポワは妻の親友パトリシア(ナターシャ・パリー)を連れこみ、晩餐後色ざんげをしながら口説き始めた。--リポワは戦後ロンドンのある事務所に勤めていた。上役のアン(マーガレット・ジョンストン)からは叱られてばかりだったが、彼はアンを物にしようと一念発起、積極的な攻撃作戦でたちまち同棲するまでになった。だが、アンは家でもリポワをこき使うし、料理も拙い。二人の間がうまくいかなくなったころ、リポワは街で見かけたノラ(ジョーン・グリーンウッド)という中流家庭の娘が気に入ってしまった。ノラと親しくなったリポワは遺産が入ると嘘をついてとうとう物にしてしまったが、すぐ興が醒め、アパートを引越して行方をくらました。しかし、アンとの間も完全に決裂して事務所はクビになり、次のアパートは家賃をためて追出された。行くところもなく公園に寝たりしておちぶれているときマルセル(ジェルメーヌ・モンテロ)という気のいいフランス生れの辻姫に拾われた。しばらくの間彼女のヒモになって一緒に暮したが、彼女に遺産が入って堅気になるというのをしおに彼女のアパートを抜出し、今度はフランス語教授の看板を出したが、そのころのある日キャスリーンが訪れたのだ。彼女はフランス文学を質問しにきたのだが卒直に何も知らぬというリポワが好きになり結婚したのだった。その結婚式で、リポワは列席しているパトリシアを初めて見、それから君を忘れられない--というのがリポワの長い告白の結論だった。パトリシアも憎からず思ったが、冷静を持してリポワを振りきって帰ろうとした。リポワはバルコニーから飛降り自殺の狂言を計ってパトリシアを引止めようとして、本当に落ちてしまった。この知らせを聞いたキャスリーンは離婚を悲観しての自殺未遂と一人ぎめし、リポワにかわらぬ愛を誓った。怪我のため手押車に乗せられる結果になったリポワは、キャスリーンとパトリシアにつきそわれながら、相変らず通りすがりの美人に眼を奪われていた。
Andre Ripois
Patricia
Catherine
Norah
Anne
Marcelle
Catherine's Father
Diana
Boarding House Proprietor
Pub Barman
Mrs. Ross
Dorise Braddock
Maisie Smith
Stewart
Harry
Art
1st Landlady (Norah)
Kind Typist
2nd Landlady (Marcelle)
Priest
Richard
Pupil
監督、脚色
原作
製作
撮影
音楽
美術
編集
録音
歌
作曲
作詞
台詞、脚色
台詞