アレック・ギネス
Peter Ross
「戦慄の七日間」のピーターー・デ・サリニーが一九五三年に製作した戦記映画。「マオリ族の怒り」のウィリアム・Ｅ・Ｃ・フェアチャイルドとナイジェル・バルチンの共同脚本より「舞姫夫人」のブライアン・デズモンド・ハーストが監督した。撮影は「ロミオとジュリエット(1954)」のロバート・クラスカー、音楽は「マオリ族の怒り」のウィリアム・オルウィン。出演者は、「地中海夫人」のアレック・ギネス、「マオリ族の怒り」のジャック・ホーキンス、「秘境ザンジバー」のアンソニー・スティール、「ジェット機Ｍ7号」のミュリエル・パヴロウ、「ロミオとジュリエット(1954)」のフローラ・ロブソン、「最後の突撃」のルネ・アシャーソンら。
ストーリー
第二次世界大戦中。航空写真偵察の名手、イギリス空軍中尉ピーター・ロス（アレック・ギネス）らの乗ったカイロへ向う輸送機は燃料補給のためマルタ島の英軍基地に着陸したところを独空軍に爆撃されて炎上し、足を奪われたロスはマルタ基地に配属されることになった。そのころ、イギリスは最大の努力を払ってマルタ島を確保しようとしていた。ここを奪われると地中海全域の制空権を失いアフリカのロムメル軍が俄然有利となるからだ。ロスは偵察飛行に出たとき、航空司令（ジャック・ホーキンス）の命を冒してイタリア南部を飛び、軍法会議にかけられそうになったが、彼の撮影したフィルムにはマルタ進攻を目指すグライダー満載の貨車群が写っており、首脳部は緊迫した空気に満たされた。マルタ島での彼我の応酬は日ごとに激しさを加え、イギリスは米空母からスピットファイア機の空輸を敢行して攻撃態勢を整えた。ロスはある空襲の最中、作戦室に勤務するマリア（ミュリエル・パヴロウ）と知りあい、恋におちた。ロスは同僚バートレット（アンソニー・スティール）に相談した。バートレットも作戦室勤務のジョーン（ルネ・アシャーソン）と恋仲だが、戦争が終るまでは結婚しないといった。マリアの母もこれと同じ意見だった。ある日、枢軸側の油槽船が大挙して北アフリカへ向ったニュースが入った。この船団が無事につけばロムメルが勝つ。航空司令から船団発見の命をうけたロスは単機密雲を縫って偵察に出かけ、行動範囲をはずれるかと思われるところまで足を伸したが、密雲が災いしてか船団を発見することができなかった。これまでと引返しかけたとき、雲の切れ目から遂に船団を発見した。ロスは直ちに船団の位置を司令部に打電したが、そのため敵戦闘機に発見され、あえなく撃墜された。やがて来た勝利の日、人々の歓喜をよそに、マリアは一人思い出の海岸に立ちつくしていた。
キャスト
ジャック・ホーキンス
Air Officer Commanding
アンソニー・スティール
Bartlett
ミュリエル・パヴロウ
Maria
フローラ・ロブソン
Merita
ルネ・アシャーソン
Joan
ラルフ・トルーマン
Banks
レジナルド・テイト
Payne
ヒュー・バーデン
Eden
ロナルド・アダム
Control Room Operator
ナイジェル・ストック
Guiseppe
ハロルド・シドンズ
Matthews
Colin Loudan
O'Connor
Edward Chaffers
Stripey
スチュアート・バージ
Paolo
ノエル・ウィルマン
Hobley
ロザリー・クラッチリー
Carmella
ジェリー・デスモンド
General
アイヴァ・バーナード
Old Man at Bus Stop
マイケル・メドウィン
Ramsey
ピーター・ブル
Flying Officer
スタッフ
監督
ブライアン・デズモンド・ハースト
脚本
ウィリアム・Ｅ・Ｃ・フェアチャイルド
脚本
ナイジェル・バルチン
指揮
ミューア・マシーソン
製作
ピーター・デ・サリニー
撮影
ロバート・クラスカー
第二班撮影
E. Steward
美術
ジョン・ハウエル
編集、第二班監督
マイケル・ゴードン
作曲
ウィリアム・オルウィン
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
ドゥエイン・ジョンソン＆クリス・エヴァンス出演『レッド・ワン』の見どころをたっぷり紹介。
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
