S・グレベンニコフ
Ignat Vasilievich
どう猛な狼を扱った劇映画。動物映画専門の監督、ボリス・ドーリンとM・ヴィトゥフノフスキーが脚本を書き、同じくドーリンが監督した。撮影は、これも動物専門のV・アスムスとA・ミッシューラ、作曲はV・ゲヴィクスマンとV・スミルノフ。主演はS・グレベンニコフ、ヴァーリャ・グラチョフ、ヴァーヴァ・グシコフなど。
“三本指”と呼ばれる悪賢い狼を大将とする狼群がコルホーズ(集団農場)の家畜を狙い不敵な攻撃をかけていた。コルホーズの獣医ヴァシーリエヴィチ(S・グレベンニコフ)は猟犬を使って狼狩りをやるが“三本指”は相変らず略奪をつづける。コルホーズの子供、セリョージャ(ヴァーリャ・グラチョフ)とゲナージー(サーシャ・コーペレフ)それにペーチャ(ヴァーヴァ・グシコフ)の三人は夏休みに狼狩の冒険を始める。やがて子供たちは“三本指”の子を発見、ヴァシーリエヴィチに連絡して、それを生捕り、親の雌狼を殺した。独りぽっちになった“三本指”は新しい雌狼を迎え再び攻撃してくる。が、ヴァシーリエヴィチの策で狼群は全滅“三本指”だけ辛うじて逃げる。そして“三本指”もやがて飢えに迫られ村に現れたところを勇敢な子供たちとヴァシーリエヴィチの働きで遂に倒される
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