監督、撮影
三七ヵ月を費して一隻のヨットで世界一周をなしとげた四人の男たちが作った記録映画。ベルナール・ゴルスキー、ピエール・パスキエ、ロジェ・ルザージュ、セルジュ・アルヌウの四人が共同で監督・撮影にあたっており、音楽をマルク・ランジャンが担当している。ゴルスキー以下の四人の男たちは、廃船となっていた一一トンのヨットを買いとり、自分たちで修理を加え、モアナ号と名づけて一九五四年六月二九日、ノルマンディーのサン・マロ港から世界一周の旅に出た。大西洋を横断し、パナマ運河を通って太平洋に出てから、赤道ぞいにガラパゴス諸島、マルケサス諸島、タヒチ島、ニュー・カレドニア島などの島々を訪ね、インドネシアの南方から、印度洋、さらに紅海を経て地中海、そして一九五七年七月二七日南仏のサン・トロペースの港につくまで、この旅行は四万五千キロにおよんだ。航海中の各地での冒険や、一千回にわたる潜水によって撮影された海底の記録をフィルムに綴ったのがこの作品である。アンティール諸島での海中の美観、太平洋での虎鮫、青鮫、豹鮫などとの闘い、カリブ海の島々の風物、ニューギニヤでの台風、動乱中のスエズ運河の航行、サン・トロペーズ港での歓迎の人波などが、キャメラにおさめられている。
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]キネマ旬報社