マリリン・モンロー
Elsie
1953年6月2日エリザベス女王戴冠式の際にローレンス・オリヴィエとヴィヴィアン・リーが上演することを予定として書かれたテレンス・ラティガン(「愛情は深い海の如く」)の舞台喜劇をラティガン自ら脚色、「リチャード三世」のローレンス・オリヴィエが監督した。撮影監督は「戦争と平和」のジャック・カーディフ、音楽は作曲がリチャード・アディンセル、演奏指揮が「モンバサ」のミューア・マシーソン。主演はオリヴィエと「バス停留所」のマリリン・モンロー。「思春期の感情」のジェレミー・スペンサー、「潮風のいたづら」のリチャード・ワッティス。
新国王ジョージ5世の戴冠式が行なわれる1911年のロンドン。集まった各国皇室の中にはカルパチャ国の摂政チャールズ太公(ローレンス・オリヴィエ)、その公子で少年国王のニコラスや皇太后の姿も見られた。入京第1夜に太公はオペレッタをご覧になり終演後、一座の者を拝謁した。ところがその時、若いアメリカの踊り子エルシー(マリリン・モンロー)は思わず太公の前で粗相をしでかした。が、太公はかえって彼女に目をとめられ晩餐に招待した。大使館に参上したエルシーは、その厳しさにおじけづくが、そこへニコラス国王が入って来、太公と政治処置について衝突した。それを見たエルシーは太公に政治的偏狭さを感じた。ウォッカの酔も手伝って彼女は太公に大見得を切った。そこへ皇太后が入って来られたが、そのうち2人だけの世界になった。太公は甘い愛の言葉を囁いた。エルシーは満足げに眠りにおちた。ところが戴冠式の当日、太公はすっかり気短かになっていた。エルシーから手を引きたいとさえ考えるようになった。有頂天になって眠ったエルシーは目を覚ましたが、太公の気変わりを聞いてすっかり悄気かえってしまった。が、そこへ皇太后が現れ本日の戴冠式の付添役を勤めて欲しいと告げた。かくてエルシーは世紀の戴冠式に列する栄を担った。しかも彼女の務めはそれだけでは済まず、図らずもニコラス王が予定より早く親政を執るという陰謀に加担させられ要とした。だがエルシーは太公に会い、愛と政治に関する公のやり方を批判し、父子の間を睦まじい関係にもどして陰謀を防ぐことに成功した。翌朝、太公は愛するエルシーを伴って帰国しようと準備にかかった。が、太公の立場を考えたエルシーは一座と契約が残っている旨を太公に告げ、ひそかに去った。
Elsie
The_Regent
The_Queen_Dowager
Northbrook
King_Nicholas
Col.Hoffman
Major_Domo
Maud
The_Ambassador
Lady_Sunningdale
Call_Boy
Valet_with Violin
Maisie_Springfield
Fanny
Maggie
Betty
Lottie
Theatre_Manager
The_Foreign_Office
Head_Valet
Dresser
監督、製作
脚本、原作戯曲
指揮
撮影
衣装デザイン
録音
作曲
振り付け
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