ジョン・ウェイン
Colonel_John_Henry_Thomas
南北戦争直後の西部を舞台に、元北軍と南軍の兵士がくりひろげる、男と男のドラマ。監督はフォードの後継者と目される「バンドレロ」のアンドリュー・V・マクラグレン。また、スタンリー・L・ホーの短編小説の脚色を「アルフレッド大王」のジェームズ・リー・バレットが担当。撮影はウィリアム・H・クローシア、音楽ならびに指揮はヒューゴー・モンテネグロ、コスチューム・デザイン担当はビル・トーマス。なお、製作には「その男ゾルバ」のロバート・L・ジャックスが当たっている。出演は、この作品が俳優生活40周年のジョン・ウェイン、「北極の基地・潜航大作戦」のロック・ハドソン、メキシコの人気俳優トニー・アギラ、プロ・フットボールから映画入りしたロマン・ゲブリエルとマーリン・オルセン、また女優陣は「バットマン(1966)」のリー・メリウェザー、新人メリッサ・ニューマン、マリアン・マッカーゴ。
ヘンリー・トーマス(ジョン・ウェイン)は元北軍の大佐であった。しかし南北戦争終了と同時に牧童となり現在は自分の忠実な部下とインディアンの養子のブルー・ボーイ(ロマン・ゲブリエル)を連れて3000頭の馬をマキシミリアン皇帝に渡すべくメキシコに向かっていた。また、南軍に所属していたラングドン大佐(ロック・ハドソン)は、再起を計るべく、妻のマーガレット(リー・メリウェザー)、娘のシャーロット(メリッサ・ニューマン)、兄の未亡人アン(マリアン・マッカーゴ)、ビッグ・ジョージ(マーリン・オルセン)ら、総勢百余名を連れて、反乱軍と戦うマキシミリアン皇帝のもとへ向かった。ラングドン大佐の一行が、リオ・グランデ河を渡った場所にキャンプを張った時、山賊に襲われた。しかしトーマス大佐の事前の連絡とブルー・ボーイら、大佐の仲間の活躍で危機を脱することができた。この時、両大佐の間には、熱い男の血が通い合い、ブルー・ボーイとシャーロットの心には、淡い恋が芽生えた。そして、ラングドン大佐が招いた、独立際のパーティで、殴り合いという荒々しい友情表現を通して、一層彼らの心は固く結び合った。いよいよデュランゴが近づいて来た。トーマスはマキシミリアンの使者と会い、馬を渡す準備をした。ラングドンは、ロハス将軍(トニー・アギラー)と会見した。だが、彼は反乱軍の一味であり、一行は全員捕虜になってしまった。そして、ロハスは、トーマスが持っている馬を、自分たちの方へ、ただで譲るよう説得すれば、全員の命を助ける、とラングトンに、厳命するのだった。ラングドンは、元南軍大佐の誇りを捨ててトーマス一行のもとへ馬を走らせた。事情を聞いたトーマスらは無言のまま承知した。途中、マキシミリアンの命をうけたフランス兵の阻止をけちらし、トーマスたちは3000頭あまりの馬を暴走させデュランゴへ乗り込んだ。そして、処刑寸前の人々を救い、意気揚々と故郷へ引き上げて行った。
Colonel_John_Henry_Thomas
Colonel_Jomes_Langan
General_Rojas
Blue_Boy
Ann
Margaret
Big_George
Charlotte
監督
脚本
原作
製作
撮影
音楽
衣装デザイン
[c]キネマ旬報社