クリスチャン・マルカン
Christian
山のホテルとスキー場を舞台にした恋愛ドラマ。監督は「フランス女性と恋愛」(少女期)のアンリ・ドコアン。アンリ・トロワイヤの原作をドコワンとミレーユ・ド・ティソが共同で脚色し、撮影は「いまだ見ぬ人」のピエール・プティ、音楽をジョルジュ・ヴァン・パリスが担当した。出演は「墓にツバをかけろ」のクリスチャン・マルカン。ほかに新進リュシル・サン・シモン、マリー・デア、ジャン・ウーベ、ピエール・ルイ、ジャクリーヌ・ウーリーら。製作ロジェ・ド・ブロワン。
エリザベート(リュシル・サン・シモン)は十八歳で、スキー場でホテルを経営する両親の手伝いをしている。母親アメリ(マリー・デア)は美人で客扱いがうまい。ある日、客を連れてスキー場に行く途中、エリザベートはゴンドラの中でクリスチャン(クリスチャン・マルカン)というたくましい男をみかけ、一目で惚れてしまった。お定りのコースで、彼女は彼に体を許す。そして幸福な結婚生活と……。ところが、クリスチャンにいわせれば恋愛と結婚は別だという。一度は怒ったものの、エリザベートは彼を忘れることは出来なかった。その頃、ホテルにはパトリス(ジャン・ウーベ)という青年ピアニストが泊っていた。ある朝、エリザベートはクリスチャンの部屋を訪ねた。そこでベッドに昨夜のパーティーにいた女の裸身をみつけた。悲嘆のどん底にいるエリザベートを、パトリスは何かとなぐさめた。二人の間は急速に親密になり、やがて結婚にゴールイン。パトリスの母と祖母は優しく、彼の作曲もはかどりバラ色の生活がつづいた。エリザベートは夫とともにスキー場にやってきた。そこでまたクリスチャンに再会した。拒みきれぬエリザベートはまたしてもクリスチャンと関係してしまった。両親をだまし、何も知らないパトリスの仕事に専念する姿をみて、エリザベートはおもい悩んだ。時日は経て、彼女は子供を宿したことに気づいた。クリスチャンの子とも知らぬパトリスは喜んだ。クリスチャンは町に出てエリザベートを呼びだした。彼女の妊娠を知った彼は、子供を下ろせといった。クリスチャンの本心を知ったエリザベートは彼と別れ、パトリスからも去る決心をした。何も知らぬパトリスは、妻の外出を気にもしなかった……。
Christian
Elisabeth
Patrice
Amelie
Pierre
Francoise
Madame Lauriston
監督、脚色
原作、台詞
製作
撮影
音楽
美術
脚色
[c]キネマ旬報社