ジーナ・ロロブリジーダ
Anna
ヴィットリオ・デ・シーカ総監督のもとレジナルド・デンハムが監督した喜劇。エットーレ・マリア・マルガドンナとディーノ・リージの原作をエットーレ・マリア・マルガドンナ、ルチアーナ・コルダ、ジョゼフ・ステファノが共同脚色した。音楽はアレッサンドロ・チコニーニとヴィットリオ・デ・シーカの担当。出演するのは「ソロモンとシバの女王」のジーナ・ロロブリジーダ、ヴィットリオ・デ・シーカなど。製作はミルコ・スコフィック。テクニカラー・テクニラマ。
イタリアの静かな村にニューヨークからアンナ(ジーナ・ロロブリジーダ)が帰ってきた。夫が遺産を残して死んだので彼女は故郷の村に錦をかざってのりこんだのである。故障した豪華なポンティアックを牛にひかせ、叔母カルメラ、神父(ヴィットリオ・デ・シーカ)、劇場主ジョージ、村長ペピーノ、おしの少年などが迎える中を彼女は堂々とやってきた。村の独身男たちは彼女を射とめんものと色めきたった。アンナは朴とつな鍛冶屋ラファエル(デイル・ロバートソン)に秘かに心ひかれた。神父は郵便配達のおしゃべりから自分の甥チチロがアンナと恋仲になっていると思いこみ、夜中に果樹園で恋人を待つチチロをとりおさえた。が、チチロはアンナの妹ロジネッラと恋仲なのを神父に告白した。ざんげを他言できない宗教上の掟によって神父は真相を誰にも話せなくなった。神父が甥をとりおさえるのをみた村長と郵便配達は、チチロがアンナの恋人だとふれ歩いた。アンナを思っていたラファエルは心をいためてアンナの家に行った。ところがアンナの家にはちょうどチチロとロジネッラが招待されていた。ラファエルはチチロにおどりかかり、アンナのいいわけも聞かず立ちさってしまった。村中に争いをおこしたアンナはアメリカに再び出発する決心をした。みんなに別れをつげ、彼女はおしの少年に接吻した。すると戦時中爆弾によっておしになっていた彼は突然口をききだした。奇蹟をききつけて集ってきた人たちの中にいたラファエルは、アンナの車をわざと故障させ、彼女をつれて教会に入った。こうしてアンナはイタリア人の夫を得た。
Anna
Don Luigino
Mastro Rafaele
Ciccone
Don Peppino
Rosinella
Mariuccia
Zitto-Zitto
Donna Camillia
監督
原作、脚色
原作
製作
撮影
音楽
音楽、監修
編集
脚色
脚色
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