ミエチスワフ・カレニック
Zbyszko
ポーランド映画界の重鎮アレクサンドル・フォルドが監督した史劇映画。ヘンリック・シェンキヴィッチの歴史小説を「地下水道」のイェジー・ステファン・スタウィニュスキーとフォルド自身が脚色。台詞をフォルドとレオン・クルチコフスキーが書いている。撮影はミェチスワフ・ヤホダ。音楽担当はカジミエシュ・セロツキー。出演するのはミエチスワフ・カレニック、「暴力への回答」のグラジーナ・スタニシェウスカなど。イーストマンカラー・ディアリスコープ。
聖地エルサレムを異教徒より奪還するため起った十字軍は、約二百年後に解体した。しかし十字軍騎士団はその後も十字の旗印をかかげ、各地に割拠して暴威をふるっていた。その最強のものの一つゲルマン十字軍はポーランド北方を占拠し、暴虐をほしいままにしていた。マゾビア公につかえるスピホフの領主であるユランド(アンジェイ・シャラフスキー)は留守中ゲルマン十字軍に砦を襲われ妻を殺された。ユランドの一人娘ダヌーシャ(グラジーナ・スタニシェウスカ)はマゾビア公とその夫人のもとにあずけられて寵愛を受けていた。ある時クラコフへの旅の途中で彼女は騎士のマツィコとその若い甥ズビシコ(ミエチスワフ・カレニック)を知り、ズビシコに心ひかれた。ズビシコは彼女の母が十字軍に殺されたと聞き復讐を誓った。帰途ズビシコは十字軍の衣服をつけた騎士を見て、これに挑戦した。しかしその騎士はポーランド王への特使で、彼は死刑を宣告されてしまった。その彼を、古い習慣に従って死刑の寸前、ダヌーシャ姫が助けた。故郷に帰ったズビシコを幼なじみの娘ヤゲンカが慕ったが彼の心は姫にあった。一方ゲルマン十字軍はダヌーシャ姫を見せしめのため奸計をもって誘拐した。そして彼女を囮に父ユランドを呼び出し、侮辱をくわえたうえ眼をえぐり舌と片腕を切りとった。ポーランド王ヤゲロは十字軍の非行をせめたが、総司令が死に好戦的なユンギンゲンを後継者にした十字軍はなおも暴虐を続けた。ズビシコは自分でダヌーシャ姫を助け出したが、彼女は間もなく死んだ。十字軍の暴挙は全ポーランドのみならずリチュニヤ、ルセニヤ、タタール、ロシアをも憤激させた。ヤゲロ王は諸軍を集めてグルンワルドで十字軍をむかえ討った。かくして十五世紀最大の戦がはじまり、苦戦のすえポーランド軍は大勝した。戦地からかえったズビシコを、ヤゲンカが平和となった野に出迎えた。
Zbyszko
Macko
Jagienka
Denusia
Jurand
King Jagiello
Prince of Mazovia
Princess of Mazovia
Grand Master Konrad
Jungingen
De Lowe
Rotgier
De Lorche
監督、脚色
原作
撮影
音楽
美術
脚色
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