監督、製作
一九三九年八月二十一日の独ソ不可侵条約締結から、一九四五年五月のナチ・ドイツの連合国側に対する無条件降服までを描いた長編記録映画である。製作・監督をうけもったのはハンス・J・グナム。編集をエスター・ナゲルが担当している。--独ソ不可侵条約を結んだヒトラーは同じ年の九月、ポーランドに進撃した。イギリス、フランス両国は、ただちにドイツに宜戦を布告。そして開戦以来十八日目にポーランドは降伏し、その国土はドイツとソ連に分割されてしまった。ついで一九四〇年にヒトラーはフランスに攻撃をかけ、忽ちパリを占領した。さらに、英国にほこ先を転じたヒトラーは、英軍の後援をうけているスロバキア、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリア、ギリシャなどを次々と自己の陣営に加え、北アフリカに軍隊を進めていく。ナチスの野望はとどまるところをしらず、一九四一年六月には対ソ戦の火ぶたが切っておとされた。が、冬将軍の到来に進路をはばまれているうち、アメリカの参戦を得た連合国側は反撃の挙に出る。ナチ・ドイツ軍は敗色を濃くし、やがて一九四四年に連合軍はドイツ本土になだれこんだ。こうして、ヒトラーの手によってひき起された無暴な戦いは、ドイツの敗戦によって終りをつげたのである。
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
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