マリナ・ヴラディ
Else
「高校三年」の監督ルチアーノ・エンメルがアムステルダムの夜の街に取材して描いたドラマ。脚本は同監督および、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ヴィニチオ・マリヌッチ、ルチアーノ・マルティーノなどイタリアのライター三人。台詞はフランスの作家ジョゼ・ジョヴァンニの担当。撮影は「戦火のかなた」のオテロ・マルテリ。音楽は「女の一生」のロマン・ヴラド。主演者はマリナ・ヴラディ、マガリ・ノエルの二女優にリノ・ヴァンチュラ、新人ベルナール・フレッソンなど。
ストーリー
イタリア人の青年バンサン（ベルナール・フレッソン）はオランダの炭鉱へ働きにやってくる。が、内向的な性格の彼に、この職場はどうも合わない。おまけに、就労第一日目に落盤事故で、深い地下の坑道に生き埋めになってしまう。同じその坑道内にとじこめられたフレデリック（リノ・ヴァンチュラ）と二人ではげまし合いながら、救助を待ちうけていた間、彼らは、もし助けられたら、アムステルダムの夜の街へ遊びに行こうと約束する。やっと救助されたとき、バンサンはもう炭鉱で働く元気をなくし、故国イタリアへ帰ろうと決心するが、約束だけは果そうと、フレデリックとともに土曜の夜にアムステルダムへ行く。夜の街でフレデリックはすでに顔が広くなじみの女マリー（マガリ・ノエル）もいる。世間知らずのバンサンは相手を見つけるのに苦労するが、やっと美しい娼婦エルス（マリナ・ヴラディ）をみつけて、つかの間の愛を経験する。エルスはうぶなバンサンの純情さに打たれ、職業を超えた感情を抱いて、その夜、彼を決して男を入れたことのない自分の住居に連れて行く。不幸な境遇からすべてを信じなくなったエルスが知ったはじめての愛……。それは、イタリアへ帰ろうとするバンサンをひきとめた。翌日、エルスは彼を湖へさそう。湖畔の行楽地にはフレデリックとコリーの二人も来ていた。一日のレクリエーションののち、コリーとエルスの感情のもつれから、憂うつな気持で別れ別れになった四人だったが、やはり、エルスはバンサンを、コリーはフレデリックを失うことはできなかった。バンサンもまたエルスと別れるにしのびず、帰国をとりやめたのだった。
スタッフ
監督、脚本
ルチアーノ・エンメル
脚本
ピエル・パオロ・パゾリーニ
脚本
ヴィニチオ・マリヌッチ
脚本
ルチアーノ・マルティーノ
製作
Emmanuele Cassuto
撮影
オテロ・マルテリ
音楽
ロマン・ヴラド
美術
Alexandre Hinkis
台詞
ジョゼ・ジョヴァンニ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- La Fille dans la Vitrine
- 製作年
- 1961年
- 製作国
- フランス イタリア
- 配給
- 東和
- 初公開日
- 1962年1月20日
- 製作会社
- ソフィトディプ＝ネピ
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
ドゥエイン・ジョンソン＆クリス・エヴァンス出演『レッド・ワン』の見どころをたっぷり紹介。
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
