ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス
Sir Ernest Pease
「追いつめられて……」」「殺人鬼登場」などの製作チーム、ジュリアン・ウィントルとレスリー・パーキンの作品。「水爆持逃げ道中」のジャック・デイヴィスとヘンリー・ブライスの共同脚本を、「山の上の第三の男」「南海漂流」のケン・アナキンが監督。撮影は「上と下」のアーネスト・スチュワード。出演は、「上と下」のジェームズ・ロバートソン・ジャスティス、「魅惑の巴里」のレズリー・フィリップス、テレビ俳優のスタンリー・バクスター、ジェレミー・ロイド、エリック・サイクスなど。
アーネスト・ピーズ卿(ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス)は、英国の名高い科学研究所長である。すぐれた学識の持主だが無稽者、およそ道楽などには緑のない人物だ。ところがある日、クーパー(レズリー・フィリップス)、ベインズ(ジェレミー・ロイド)の二人が無事帰国したという報らせを聞くや、こともあろうにヌードショウの切符を三枚買うよう女秘書に命じたのだった。これには深いわけが--。第二次大戦たけなわのある日、内閣からの特令を受けたピーズ卿は海軍情報部付ファロウ大尉という偽名で、自分の開発した機械を試すため爆撃機に搭乗し、敵地へ飛んだ。ところが、敵の対空砲火にあって機は大破され、落下傘で降りたピーズ卿はドイツの百姓女に生捕りにされた。彼が入れられた収容所の同室には、女の好きなクーパーやべインズ、スコットランド人のエバレット(スタンリー・バクスター)などがいたが、ピーズ卿はこれらの馬鹿者どもにも身分をあかさず一人超然。同室の者達は、そんな彼にスパイの疑いを持ちはじめた。が、「ファロウを優先的に脱出させよ」との首相からの暗号を受けとるに至って疑いは晴れ、ピーズ卿は一躍お偉方と目された。早速脱出計画が練られ、脱出委員は彼に夜間脱出をすすめたが、衛門から堂々と脱け出すと豪語するピーズ卿。彼を中心に着々と脱出計画はすすめられ、やかて待望の赤十字代表の収容所査察の日がきた。彼は代表に化けて衛門から抜け出そうというのだ。仲間達の機敏な働きで、事は計画通り運ばれ、ついに、エバレット(スタンリー・バクスター)扮するにせ所長に送られ、代表の帽子とオーバーを着た謎のお偉方は、悠々と衛門を通過して行った。
Sir Ernest Pease
Everett
Jimmy Cooper
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