愛してご免なさい
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愛してご免なさい

1965年3月18日公開
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シナリオは「太陽の下の18歳」のカステラーノ&ピポロと「ロミオとジュリエット(1954)」のレナート・カステラーニ(第一話)「ブーベの恋人」のマルチェロ・フォンダート、同じくルイジ・コメンチーニ(第二話)、「祖国は誰れのものぞ」のマッシモ・フランシオーサとルイジ・マーニ(第三話)が共同で執筆、レナート・カステラーニ(第一話)、ルイジ・コメンチーニ(第二話)、フランコ・ロッシ(第三話)らが監督した恋愛オムニバス。撮影は「ソドムとゴモラ」のマリオ・モントゥオーリ(第一話と二話)、「禁じられた恋の島」のロベルト・ジェラルディ(第三話)らが担当、音楽は「堕落」のジョヴァンニ・フスコ(第一話)、「ブーベの恋人」のカルロ・ルスティケリ(第二話)、ピエロ・ピッチオーニ(第三話)がそれぞれ担当した。出演は、三話ともに「輪舞(1964)」のカトリーヌ・スパークが顔を出し、ほかに「俺は知らない」のレナート・サルヴァトーリ、ジョン・P・ロウ、「ローマで夜だった」のエンリコ・マリア・サレルノなど。テクニカラー・テクニスコープ、一九六四年作品。

ストーリー

〔未亡人〕ジゼル(カトリーヌ・スパーク)は亡夫の遺骨を持ってパリからここシチリアの田舎駅にやってきた。村の若者たちは彼女の美しさに魅せられた。ところが近づきになった男たちはつぎつぎに殺される。墓掘り作業員ニコラ(レナート・サルヴァトーリ)にその理由を聞いてフランスへ帰っていった。曰く、ジゼルの亡夫はこの地方の首領で、その未亡人である彼女に色目を流したものはすべて狙われるというのだった。 〔優しくして、修道士様〕ギガ(カトリーヌ・スパーク)は交通事故で修道僧病院に担ぎこまれた。修道士フェリチェ(ジョン・P・ロウ)がその世話をするようになり、彼は彼女を愛するようになった。彼女は退院した。フェリチェは僧服をすて、ギガを追った。ミラノ。フェリチェは彼女に出会った。それも尼僧姿の彼女は修道院の生活に憧れすぎたのだろう。 〔若い妻〕ジュリアーノ(エンリコ・マリア・サレルノ)は一流の建築家だが、密室恐怖症に患っていた。妻チリラ(カトリーヌ・スパーク)は医者に相談すると、彼女の若さゆえに神経がいらだっているのが原因だから、他の女性と接触させたらという。早速グラマーな女性に頼んだが、イザというときチリラが彼の前に現われて接触させない。このとき以来、娘々した振舞いが夫の病気の原因と悟り、妻としての色気にめざめ、夫の精神を安定させ自信を持たせようと涙ぐましい努力を開始する。そして成功した。ところが、この夫の「病」、実はすべて狂言であった。若い妻へのささやかなデモンストレーションであった。

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作品データ

原題
3 Notti D'Amore
製作年
1964年
製作国
イタリア
配給
松竹映配
初公開日
1965年3月18日
製作会社
ジョリー・フィルム=コルモラ・フィルム


[c]キネマ旬報社