リチャード・トッド
Wing Commander Gyu Gibson
ハロルド・ブリックヒルの小説とギブスン大佐の報告書に基いてマイケル・アンダーソンが一九五五年に監督した航空戦記映画。脚本は「邪魔者は殺せ」のR・C・シェリフである。「ジャングルの決闘」のアーウィン・ヒリヤーが撮影を担当、「ワルツ・タイム」のレイトン・ルーカスが作曲し、「ジャングルの決闘」のルイス・レヴィが音楽監督に当った。出演者は「豪族の砦」のリチャード・トッド、「卑怯者」のマイケル・レッドグレーヴ以下、「老兵は死なず」のアースラ・ジーンズ、「脱走兵」のデレク・ファー、「渓谷の騎士」のベイジル・シドニー、チャールズ・カーソン、パトリック・バール、コリン・タプリーなど。
第二次大戦中、ドイツ軍の空襲に悩まされていたイギリスのヴィッカース兵器会社技師バーンズ・ウォリス博士(マイケル・レッドグレーヴ)は、新たにドイツ国内のダムを爆撃によって破撃し、停電と洪水によって敵戦力の根源地ルールエ業地帯の活動を一挙に停止させてしまおうと考えた。しかしそのためには三十トンの爆弾を必要とし、その重量に耐える爆撃機は目下造られていない。そこで五トン爆弾をダムに密着させ、爆発させることを考えたが、実験の後、彼は六十フィートの低空から爆弾を水面に跳躍させて、そのバウンドを利用してダムの壁を破壊するという方法を考えた。投下地点は目標から六百ヤード、高度計も爆撃照準もきかない。ほとんど不可能な事態だった。ところがこの計画に参加していた爆撃隊長ギブスン大佐(リチャード・トッド)は、ミュージカル・ショウのスポットからヒントを得、機首と腹部に二つのライトをつけ、所定の距離の地点で二つのライトがあうようにすれば、低空で爆撃照準を行うことができると考えついた。かくして準備ととのった特別爆撃隊は、十九機編成でギブスン大佐指揮下に目標のダムめがけて突入した。一機一発、非常に困難な、危機な攻撃である。そして、冷静さと大胆さを必要とする仕事だった。しかし、ギブスン大佐の優れた腕前は、ダムの壁を完全に破壊した。ドイツの軍需エ業の機能を停止させたほど、その戦果は大きかったけれど、犠牲もまた小さくはなかった。
Wing Commander Gyu Gibson
Doctor B. N. Wallis
Mrs. Wallis
Air Chief Marshall Sir Arthur Haais
Capt. Jos. Summers
Cochrane
Group Capt. J. N. H. Whitworth
Doctor
Sir David Pye
Doctor W. H. Glanville
Committee Members
Committee Members
Committee Members
Official National Physical Laboratory
Official Ministry of Aircraft Production
Observers at Trials
Observers at Trials
R. A. F. Officer at Trials
Farmer
Group Signal Officer
B. B. C. Announcer
監督
脚本
原作
製作
撮影
音楽監督
美術
編集
ヘアメイク
録音
特殊効果
作曲
[c]キネマ旬報社