台風圏:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
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1955年12月19日公開
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美貌の女を囲む貨物船の荒くれ船員の葛藤を描いた海洋ドラマ。リチャード・アームストロングの原作を「文化果つるところ」のウィリアム・E・C・フェアチャイルドが脚色し、「暁の出航」のロイ・ウォード・ベイカーが監督した。撮影は「春風と百万紙幣」のジェフリー・アンスワース、音楽は「零下の地獄」のクリフトン・パーカー。主な出演者は「秘境ザンジバー」のアンソニー・スティール、「ロビン・フッド」のピーター・フィンチ、新星ダイアン・シレント、「快傑紅はこべ」のシリル・キューサック、「三文オペラ」のヒュー・グリフィス、「戦慄の七日間」のジェフリー・キーンなど。英ジュリアン・ウィントル・プロ製作、J・アーサー・ランク提供。

ストーリー

貨物船の船長ライランド(ピーター・フィンチ)は南米のヴィラモントを出港間際に、英国領事からの命令でイギリス婦人ルス(ダイアン・シレント)を乗船させることになった。この船は、三十人の荒くれ男ばかりの世界で、船長は自分の権力だけを頼りに弧独な生活を続けて来たが、ルスの登場でいささか心境が変化した。親身になって話し合える相手がほしくなったのである。一方、第二航海士のヴォスパー(アンソニー・スティール)にとっても、ルスは忘れられない人となった。やがて、船が英国に近づいた頃、船長はルスに求婚したが、それはヴォスパーを愛しているルスの心を戸惑いさせるだけだった。こうした折、船長が買い込んだ食糧に食べられない物が入っていたことから、船員たちの不満は船長に対する敵意に変り、食糧を海中へ投げ捨てる騒ぎが起った。彼らの仲間割れを狙う船長は誰の仕業か密告した者に褒美をやるというが、ルスはそんな船長に厭気がさしたものか、次第に遠ざかるのだった。そして失意の人となった船長は連日連夜酒をあおった。貨物船全体が不穏な空気に包まれている時、大暴風雨が襲って来た。船長は理性を取り戻し、船を沈ませぬようあらゆる手を打った。今は彼一人の努力に、貨物船の運命がかけられているかのように見えた。人間同士の憎悪も孤独感も忘れ、船長は荒れ狂う海と闘い、遂に打ち勝った。ルスとヴォスパーが結ばれ、船長は依然孤独ではあったが、海との闘いによって新しい力が湧き、威厳さえもそなわった。

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作品データ

原題
Passage Home
製作年
1955年
製作国
イギリス
配給
BCFC=コロムビア
初公開日
1955年12月19日
製作会社
ジュリアン・ウィントル・プロ


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