ウーゴ・トニャッティ
Ricardo
ラファエル・アズコーナとエンニオ・フライアーノの協力を得てジャン・ルイジ・ポリドロがシナリオを執筆、自ら監督したドキュメント風な、「何でも見てやろう」のセックス版。撮影はベニト・フラッタリ、マルチェロ・ガッティ、エンツォ・セラフィンら三人、音楽は「可愛い悪女」のニーノ・オリヴィエロが担当した。出演は「気ままな情事」のウーゴ・トニャッティ、「女王蜂」のマリナ・ヴラディ、ほかにロンダ・フレミング、ジュリエット・プラウズ、グラツィエラ・グラナータなど。製作はエンリコ・クロシキとアルフォンソ・サンソーネ。テクニカラー・テクニスコープ。
リカルド(U・トニャッツィ)は社長のお供でニューヨークに出張、旧友のカルロを訪ねてみた。彼は十年前に渡米、市民権もとり、美人の妻を娶って悠々自適で暮している。リカルドは自分の身を思う。安月給でコキ使われ、婚約者は太っちょの醜い田舎者。そんな彼に、友は合衆国のよさを力説、彼もこの機会を逃すまいと決心した。友の案内でマイアミへ。彼の相手はジェニー(J・プラウズ)という金髪美人。悩殺されたリカルドは求愛するが、彼女はキスの仕方が下手だとコーチする始末。ケープ・ケネディの基地にある彼女の自宅に情事を期待して行くが、待っていたのは赤ん坊。「あなたとはたんなるヒマつぶしだったの」でチョン。翌朝、彼が散歩していると、パーティに行かないかと誘われて承諾したが、その場所がテキサスと知ったのは飛行機の中、魁力的な女性操縦士に近づいた。彼女と一夜を共にし、目をさますと彼女はどこかへ飛び立った後。彼はダラスに飛んだ。機中、スチュワーデスと親しくなり、彼女ともヨロシクやったが翌日になって口論した。結婚しようというリカルドの言葉がその発端。彼女は米女性特有の、セックスをスポーツのごとくみなしているタイプ。彼の責任感などカケラも意識にないのだ。次に彼はニューオリーンズに行った。キャロル(M・ブラディ)という子持ちの美女と知りあい、求婚した。彼女もその気になって離婚する気になったが、その寸前にヨリをもどしてしまった。彼は悲哀を噛みしめてニューヨークへ帰り、コールガールにまで求婚したがダメ、空しく社長とニューヨークを発った。
Ricardo
Carol
Jenhy
Stewardess
Carlo
Widowin Texan
監督、脚本
脚本
脚本
製作
製作
撮影
撮影
撮影
音楽
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