ジョージ・ネイダー
Jerry Cotton
バスタイベルラック・H・ラッべの原作から、ゲオルク・フルダレックが脚色、ドイツの新鋭フレッド・ウムゲルターが監督したFBI・ジェリー・コットン・シリーズの第一作。撮影はアルベルト・ベニッツ、音楽はピーター・トーマスが担当した。出演者はジョージ・ネイダー、ヘンリー・ワイス、ハンス・E・ションス、シルヴィア・パスカル、フランツ・ラドニックなど。
米国中西部一帯にかけて凶悪な犯罪事件がひんぱんと発生、大がかりなことから、組織的なギャング団の犯罪と睨んだFBIは、腕利きの諜報員ジェリー(G・ネイダー)とフイル(H・ワイス)に調査を命じた。だが二人は調査するにも、手掛りがつかめなく弱っていた。ある日、自動車にひき逃げされ、重傷を負った女を調べたジェリーは、その女が息絶える前に喋った言葉--私の妹キティ(S・パスカル)がクリスタロ(H・E・ションス)というギャングと同棲していて、キティを最近ある町で見かけた。--を重視した。それはキティがいたという処は、事件犯罪の現場だったからだ。FBIの捜査の結果、クリスタロがある町でボーリング場を経営していることを知った。ジェリーはやくざに変装してボーリング場に乗り込み、巧にクリスタロ一味に顔を売った。その上、お尋ね者ジュリーとしてTVに放送させるなど、FBI本部の作戦も図に当って、ジェリーは一味に加わることができた。しかも、一味が大仕掛な宝石泥棒を計画し、警察の注意を外に向けさせるため、近くの学校を爆破する計画を知り、クリスタロの情婦キティをだましてその計画実施を未然に防いでしまった。ジェニーは、この計画が余りにも緻密で正確なことから、到底、クリスタロの頭でできる仕事ではなく、ギャング団の本当の首領はクリスタロの背後に必ず大物がいると判断し、その調査を同僚のフイルと始めた。その頃、FBIの局長ミスター・ハイは、旧友の弁護士ハミルトンが、暗黒街に余りにも詳しいことに不審を感じ、ハミルトン邸の調査を命じていた。一方、ジェニーの調査線上にもハミルトンが浮かびあがっていた。ハミルトン邸を捜査した結果、ハミルトンは何者かに誘拐されており、しかもハミルトンの娘総キルボーンがギャング団の首領である事が判った。FBIとキルボーン一味の凄絶な戦いが始った。
Jerry Cotton
Phil Decker
Mr. High
Cristallo
Kilborne
Percy
Sniff
Kitty
Mary
Helen
[c]キネマ旬報社