モンゴメリー・クリフト
Professor James Bower
ポール・トマスの小説『ザ・スパイ』をロバート・ゲネットとラウール・Ｊ・レヴィが共同で脚色し、ラウール・Ｊ・レヴィが製作・監督したスパイ映画。撮影はラウール・クタール、音楽はセルジュ・ゲンズブールが担当。出演はこの作品を最後に世を去ったモンゴメリー・クリフト、ハーディ・クリューガー、ハンネス・メッセマー、マーシャーメリルほか。
ストーリー
アメリカの物理学者ジェームズ・バワー教授（Ｍ・クリフト）は視察旅行のため、東独のラィプチッヒに滞在することになった。その第一日目彼は飛行場ではＣＩＡ局員のアダムス、ホテルでは市の広報課員と称する男ピーター・ハインツマン（Ｈ・クルーガー）の意外な訪問を受けた。アダムスからはロシアの物理学者グロシェンコに会って、彼が西側に売ろうとしている最近のロシアにおける宇宙船実験を記録したマイクロフィルムを手に入れるよう強引に説得され、診療所で働くサルツァー博士（Ｈ・メッセマー）というグロシェンコの協力者を紹介された。彼こそバワー教授にフィルムを手渡す役目を持っている男だった。また教授を歓迎したハインツマンは、現在ロシア秘密諜報機関に属していたが、キエフ大学時代、グロシェンコの研究にたずさわった男で、バワー教授にはその時非常な世話を受け、それを機会に彼は教授に尊敬と友情を感じていた。ある日西側へ逃亡を試みたグロシェンコが殺された。するとロシア秘密諜報機関長オルコフスキーは教授にフィルムの入手をあきらめさせたうえ、教授自身をロシアへ亡命させる工作をするようハインツマンに命じた。彼は教授への友情を裏切ってまで、亡命を強行させたくなかったが、国家の命令とあれば、仕方なかった。しかし教授はその申し出を軽く一蹴した。一方サルツァー博士は厳しい警察の目をのがれて、死の寸前にあったグロシェンコからフィルムをうけとりバワー教授に渡した。しかしそのフィルムの情報は古くて何の価値もなかった。バワー教授はハインツマンの執拗な亡命工作をふりきって、ついに東独脱出をはかった。彼はサルツァーの診療所で知りあった美しい女性フリーダ（Ｍ・メリル）の協力でかろうじて西独へ入った。ロシア側のスパイ網はハインツマンを送ってなおも教授に迫った。しかし彼の教授への友情は厚く、ふたりはお互いの協力を約した。それも束の間、その事実を知ったオルコフスキーは無残にもハインツマンを教授の目の前で殺してしまった。
キャスト
ハーディ・クリューガー
Peter Heinzman
マーシャ・メリル
Frieda Hoffman
デイヴィッド・オパトシュ
Orlovsky
ロディ・マクドウォール
Adams
ハンネス・メッセマー
Dr. Saltzer
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- L'espion
- 製作年
- 1966年
- 製作国
- フランス ドイツ
- 配給
- タイヘイフィルム
- 初公開日
- 1967年3月4日
- 上映時間
- 106分
- 製作会社
- PECF＝ライン・メイン
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
ドゥエイン・ジョンソン＆クリス・エヴァンス出演『レッド・ワン』の見どころをたっぷり紹介。
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
