ダニエラ・ビアンキ
Lady Chaplin
サンドロ・コンティネンツァ、マルチェロ・コッシア、フィポリト・デ・ディエゴの三人の原案になる物語を、この三人とジョヴァンニ・シモネリが脚色、アルベルト・デ・マルチノが監督したアクションもの。撮影はアレハンドロ・ウローア(アレクサンダー・ウローア)、音楽はオテロ・コランジェリが担当している。出演はボンド・ガールで登場した「必殺の歓び」のダニエラ・ビアンキ、ケン・クラーク、ジャック・ベルジュラック、イブリン・スチユアートなど。テクニカラー、テクニスコープ。
十六個の核弾頭ミサイルと、爆薬を積んだアメリカの原子力潜水艦がい大西洋で沈没するという事件が起った。アメリカ海軍は、全力をあげてその行方をさがしたが、不成功に終った。そして四年。CIAのマドリッドの出先機関に、五千ドルの報酬で、潜水艦の情報を提供するという男があらわれた。CIAのヘストン部長とマロイ(ケン・クラーク)は、沈没船引楊げ業のゾルタンを訪れ、潜水艦の引揚げの協力を求めるが断わられた。マドリッドへ行くというゾルダンを追って来たマロイは、早速情報提供者の男を訪れるが、男は何者かのために、射殺されてしまう。その犯人を追ったマロイは美人デザイナー、チャップリン夫人(ダニエラ・ビアンキ)が怪しいとにらみ、その後を追った。そしてチャップリン夫人とゾルダンの間に、特別のつながりがあることを知った。ニューヨークに帰ったマロイは、潜水艦の沈没位置に潜り調査を行なったが、ミサイルと爆薬は艦内から消えていた。盗み出したのはゾルタンだった。彼はミサイルは自分の船に、爆薬は赤い布地に織りこみ、チャップリン夫人を使って売りつけようとしていた。こうしたゾルタン一味の計画は、マロイやヘストンの活躍で判明したのだが、事件を解決するための証拠が必要だった。邪魔者を次々と消して、ゾルタン一味は、いよいよ最後の取引きをすすめた。だが、金に目がくらみ、またマロイに心ひかれたチャップリン夫人はゾルタンへの寝返りを考え、マロイに協力的となった。このことをいち早く悟ったゾルタンは、彼女をも、なき者にしようとしたが、間一髪のところでマロイがあらわれた。ゾルタンとマロイは烈しい乱闘を展開したが、ゾルタンは愛玩用に飼っていたサソリに刺されて死んでしまった。そしてミサイルは無事ヘストンたちによって回収された。
監督
原案、脚色
原案、脚色
原案、脚色
撮影
音楽
脚色
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