ジャン=ピエール・レオ
Antone Doinel
フランソワ・トリュフォー、クロード・ド・ジヴレー、ベルナール・ルボンの三人になるオリジナル・シナリオを「黒衣の花嫁」のフランソワ・トリュフォーが監督した、「大人は判ってくれない」「二十歳の恋」と一連のもの。撮影はデニス・クレルヴァル、音楽はアントワーヌ・デュアメルが担当。出演は「男性・女性」のジャン・ピエール・レオー、「去年マリエンバートで」のデルフィーヌ・セイリグ、新星クロード・ジャド、他にミシェル・ロンダールなど。
陸軍を除隊になったアントワーヌ(J・P・レオ)は、その足で昔のガール・フレンドのクリスティーヌ(C・ジャド)を訪ねたが、彼女はスキーに行っていなかった。アントワーヌはホテルの夜警の仕事をみつけたが、アンリという私立探偵とその依頼人を、密通中の部屋に通したことからクビになってしまった。アンリの紹介でアントワーヌは私立探偵になることにした。訓練も終りアントワーヌに大きな仕事が与えられた。大きな靴店をやっているタバール氏はすべての人にきらわれているという妄念に悩まされており、その調査をアントワーヌがやることになったのだ。アントワーヌは倉庫の係員として、靴店に入りこみ、店員たちが主人をきらっている理由を調べた。万事うまく運んだが、タバール夫人(D・セーリグ)との出会がすべてをダメにした。彼女の美しさにアントワーヌがまいってしまい、恋に陥ってしまった。その自分が恥ずかしく、アントワーヌは店をやめた。彼は夫人に別れの手紙をかいた。翌朝早く、夫人がアントワーヌを訪ねて来た。二人は最初でそして最後の抱擁をかわした。数日後、アンリが心臓マヒで死んだ。アントワーヌは私立探偵をやめた。次に彼は修理人になった。そんな彼を家によぶため、クリスティーヌはわざとテレビを壊し、修理店に電話した。やって来たアントワーヌとクリスティーヌは、大きなベッドの中に消えた。
Antone Doinel
Madame Tabard
Monsieur Tabard
Christine Darbon
Monsieur Henri
Monsieur Darbon
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