監督、撮影
これはドイツのバイエルン地方、オーストリア、スイス、フランスにまたがるアルプスを舞台に、アドベンチャー・スキーと呼ばれるスキー滑降のすべてを記録したドイツ山岳スキー映画である。撮影・監督にあたったユルゲン・ゴルターは、第一級のアルピニストであり、活動的な山岳映画監督。撮影は二年間にわたって危険と困難のうちに行なわれた。音楽はペーター・ワイナー、日本語版語り手を高島忠夫が担当している。
ストーリー
◇ゲール山東壁、傾斜角四十五度の急斜面滑降。ベルヒテスガーデンの近くゲール山の東壁は、高度一〇〇〇メートル以上、傾斜四十五度。このスキー滑降には、最高のスキー技術と大胆さが必要とされる。近くの村に住む大学生ヘルマン・マイスル、フランツ・レンツ、ハンス・シェーンベルガーは、晩春のある日この滑降をやってのける。◇標高四〇〇〇メートル、世界一高い夢のスキー場。ザビーネ・ロイターと友人のジェラール・ホフステッターはアイガー北壁を単独登挙した名アルピニスト、ミシェル・ダルブレのガイドで四〇〇〇メートルをこすモンテローザに初めて足をふみ入れた。◇パラビチーニ雪渓に挑むミニ・スキー滑降。オーストリアの最高峰グロースグロックナーの大雪渓は、傾斜角五十五度。三七八九メートルの頂上から、フランツとゲルハルトの二人が、全長五十センチの“ミニ・スキー”で滑降する。◇時速一七〇キロ、死のスピード競技。マッターホルンの南側では、毎年七月にスピード・スキー世界選手権大会を開催している。スピードの測定は傾斜角三十三度、距離百メートルの斜面。今までの記録は、六四年にイタリアのルイジ・ディ・アルコが出した時速一七四キロ。◇四八〇七メートル、モンブラン北壁頂上から決死の滑降!ヨーロッパの最高峰モンブランの標高四八〇七メートル。六七年七月二十八日、二十九日の二日間、ドイツの国際的青年スキーヤー、フランツ・ヘンチェルとゲオルク・ゾンネンベルガーは、落差約八〇〇メートルの北壁に挑戦した。◇その他、さまざまなエピソードを交えて、色彩鮮やかなスキー滑降の数々が紹介される。
スタッフ
ナレーション
高島忠夫
音楽
ペーター・ワイナー
制作補
Franz Berghold
制作補
Wolfgang Gorfer
制作補
Sepp Lampl
制作補
ハンス・シェーンベルガー
制作補
フランツ・レンツ
制作補
ヘルマン・マイスル
制作補
ミシェル・ダルブレ
制作補
Franz Greek
制作補
ザビーネ・ロイター
制作補
フランツ・ヘンチェル
制作補
ジェラール・ホフステッター
制作補
Gerhard Winter
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作品データ
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