フランコ・ネロ
Sergei Kowalski
マカロニ・ウェスタンのヒーロー、フランコ・ネロが久しぶりに主演する残酷西部劇。フランコ・ソリナスとジョルジョ・アルロリオのストーリーから、ルチアーノ・ヴィンセンツォーニ、セルジオ・スピーナとセルジオ・コルブッチが脚色。「さすらいのガンマン」のコルブッチが監督した。撮影はコルブッチとコンビのアレハンドロ・ウローア(アレクサンダー・ウローア)、音楽はおなじみのエンニオ・モリコーネとブルーノ・ニコライの担当。出演は、ネロの他「刑事」のトニー・ムサンテ、「プロフェッショナル」のジャック・パランス、「地上最大の脱出作戦」のジョヴァンナ・ラリなど。製作はアルベルト・グリマルディ。テクニカラー、テクニスコープ。
早射ちの殺し屋ビル・ダグラスことセルゲイ・コワルスキ(F・ネロ)は、精悍なジャガーのような男だった。今度の雇い主は、メキシコ国境に銀鉱をもつ富豪アルフォンソ・ガルシア(E・ファハルド)。ガルシアは、革命の気配のあるメキシコから安全な場所へ銀を移すため、護送を頼んできたのだ。ところが、殺し屋の商売仇エラム・ブリッグス(J・パランス)が取引に割りこんできた。ビルが鉱山に着くと、すでにメキシコ人抗夫エウフェミオ(T・ムサンテ)のひきいる革命軍に占拠されていた。ガルシアは、銀をひそかに井戸にかくし、ふみこむと爆発するしかけをしていた。一方、エラムはガルシアの用心棒となり、革命鎮圧に参加していた。この間、ビルはまったく無関心。ゼニにならなければ何もやらないのが彼の主義だ。彼はエウフェミオから金を受けとると、革命軍のためにひと仕事した。おかげで、エウフェミオはビルに惚れこみ、あり金をはたいて参謀にやとった。ビルの指導のもとに、革命部隊は町々を解放した。途中で、一人の美しいメキシコ娘コルンバ(G・ラリ)が一行に加わった。ガルシアが、軍隊を連れて討伐に来るという情報が入った。輸送列車を襲撃したりして、革命軍に資金もできた。だが、ある時、革命軍は軍隊に壊滅され、エウフェミオとコルンバは命からがら逃げた。首に懸賞金をかけられたものの、エウフェミオはエラムを倒した。だが、エウフェミオとビルは、ついに捕えられてしまった。それを救ったのはコルンバだ。ガルシア一味を倒したビルは、未だ革命の理想に燃えるエウフェミオを残し去って行った。
Sergei Kowalski
Eufemio
Elam
Alfonso Garcia
Studs
Columba
監督、脚色
原案
原案
製作
撮影
音楽
音楽
美術
編集
脚色
脚色
[c]キネマ旬報社