ミレーユ・ダルク
Annie
ジャーナリスト出身のジョルジョ・ボンテンピの監督第一作。脚本も彼自身が執筆。撮影は、アンリ・マンツェール、音楽は、マリオ・ナシンベーネ。製作は、ギローム・コロナがあたった。ヨーロッパの諸都市を舞台にした恋愛映画。出演は「悪い奴ほど手が白い」のジャン・マリア・ヴォロンテ、「ブロンドの罠」のミレーユ・ダルク、「さらば友よ」のオルガ・ジョルジュ・ピコ、他にジャン・ピエール・アルベルティーニ、新人エリカ・ブランなど。
中年の新聞社特派員パオロ(G・マリア・ヴォロンテ)は、国際的巨頭会談取材のためローマからパリへ飛んだ。が、彼の心は、仕事よりも、二年間もつきあったが結ばれることなく別れたパリの女、アニー(M・ダルク)のことで、占められていた。パリでパオロは、期待どうりアニーに会うことができたが、彼女には、画学生のウルリ(C・ド・メホ)という恋人がいた。そんなことから二人は気まずい思いで別れ、その夜をパオロは、娼婦オルガ(E・ブラン)と、アニーはウルリと過ごしたのだった。が、新たな取材のためパオロが東欧へ、旅立とうとした時、意外にもアニーは、彼の後を追った。しかし、東欧でパオロは仕事に追われ、二人の心は、結びつくことがなかった。寂しさに耐えかね、アニーはパリのウルリのもとへ帰っていった。一人になったパオロは、アニーが無性に恋しくなった。パリで再会した二人は、衝動的な激しい愛で、はじめて結ばれたのだった。が、その後すぐにアニーは、パオロのもとを去った。必死に捜しまわったあげくパオロは、ウルリと共にニューヨークへ旅立とうとしているアニーを見つけた。そんなアニーにパオロはただ「おれの負けだよ」としか言えず、彼女のもとを去っていった。
Annie
Paolo Maria
Agathe
Berto
Olga
Ulrich
[c]キネマ旬報社