シルヴァーナ・マンガーノ
Rosaria
「にがい米」のディノ・デ・ラウレンティスが、妻のシルヴァーナ・マンガーノ(「にがい米」)を主演者として製作した一九四九年映画で、ステノとモニチェッリの物語から、原作者にジロンダ、ヴィンセンツォ・タラリコ及び監督者のドゥイリオ・コレッテイ(「恋物語」)の五人が協同脚色した。撮影はアルド・トンティ、音楽はエンツォ・マゼッティの担当。主演はマンガアノの他アメディオ・ナザーリ、ジャック・セルナス、ヴィットリオ・ガスマン、ルイザ・ロッシ、オルガ・ソルベリら。
イタリア南端カラブリア地方のシイラ山塊。ここに製作所を持つロッコ(A・ナッツアリ)は妹オルソラ(L・ロッシ)が湖の畔りにすむ青年ピエトロ(V・ガスマン)と恋するのを許さなかった。或夜、二人が納屋で逢びきしている時村に殺人事件が起り、嫌疑はピエトロにかかった。彼は脱獄して家に戻ったが追って来た警官隊に射殺され、それを見た母親はショックのあまり幼子のロザリアを残して死んだ。数年かたち、ロッコは美しい娘に成長したロザリア(S・マンガアノ)を、素姓も知らずに引取った。彼女は兄と母を殺した仇としてロッコに復讐の機会を狙ったがロッコの息子サルヴァトオレ(J・セルナス)が都から帰ってくると、彼女は手始めに彼を恋のとりこにした。彼が再び都に帰らなければならなくなるとロザリアはロッコを誘惑しはじめ、結局、彼は彼女と結婚すると公表した。帰郷してこれを知ったサルヴァトオレはロザリアを口説き、ついに二人はオルソラの助けで駆落ちし、ロザリアの生家に辿り着いた。ロッコは二人を追ったが、ロザリアは却って彼に近ずき、自らの素姓を打明けて、ロッコを罵った。彼が彼女を射とうとした刹那、一生を兄のために抑圧されて来たオルソラの怒りは爆発して、彼女の一弾は兄を倒した。駆けつけた村人に、ロッコは誤まって自ら射ったのだと告げて死んで行った。
Rosaria
Rocco
Salvatore
Pietro
Orsola
Mother
Guardian of Segheria
Rosaria (Girlhood)
Salvatore (Boyhood)
監督
原作、脚色
原作、脚色
製作
撮影
音楽
脚色
脚色
脚色
[c]キネマ旬報社