ローレンス・オリヴィエ
Capt. Macheath
「黄昏」のローレンス・オリヴィエと「悲愁(1946)」のハーバート・ウィルコックスが共同製作により、ジョン・ゲイの戯曲を映画化したテクニカラーのオペラ映画一九五三年作品、脚色はデニス・キャナン、監督はピーター・ブルックの担当。撮影は「オリヴァ・ツイスト」のガイ・グリーン、作曲・編曲はアーサー・ブリス。自ら歌もうたってローレンス・オリヴィエが主演し、新人ドロシー・テューティン、ダフニ・アンダーソン、スタンリー・ホロウェイ（ハムレット(1947)）、ジョージ・ディヴァイン、メアリー・クレア（オリヴァ・ツイスト）、アシーン・セイラー（スペードの女王）らが助演する。
ストーリー
十八世紀のイギリス。ニューゲイト牢獄で明日の死刑を待つ剽盗マッキース（Ｌ・オリヴィエ）が脱獄を画策しているところへ乞食のオペラ書きが投獄されてきた。彼はマッキースを主人公にしたオペラを書いて持っていた。その物語は－－剽盗マッキースには懸賞金がかかっている。けいず買いピーチャムの娘ポリー（Ｄ・テュティン）は彼の内縁の妻であったが、それを知っておどろいた父ピーチャムは、かえって娘をおとりにマッキースを捕え、懸賞金をせしめようとした。ポリーとの密会中を襲われたマッキースは群がる敵をなぎ倒して盗賊の集る酒場へ逃れたが、ピーチャムに買収された酒場女の密告でついに捕った。牢番の娘ルシー（Ｄ・アンダスン）はかつてマッキースと契った仲なので彼を脱獄させようとしたが、そこへポリーが現れ、二人はマッキースを挟んで時ならぬ大喧嘩を始めた。二人の父親が現れて連れ去ったので喧嘩はおさまったが、その夜ルシーに助けられマッキースは脱獄にマンマと成功、逃げる途中、路銀をつかもうと賭博場に入って賭けに夢中になるうちに、賭博場の女主人の密告で、またしても捕えられてしまった。翌日は死刑当日、沿道を埋める人人に賑やかに見送られ、ポリー、ルシーと別れを惜しんで、一世の剽盗マッキースは絞首台上の人となる－－話は終って、本物のマッキースは、芝居と本物で二度死刑にされるのがいやだと言った。他の囚人たちもマッキースに和して「保釈だ」と叫んで牢内は大騒ぎとなった。マッキースは時到れりと騒ぎを利用して首尾よく脱獄に成功、自由の天地にかけ去った。
キャスト
スタンリー・ホロウェイ
Lockit
ジョージ・ディヴァイン
Peachum
メアリー・クレア
Mrs. Peachum
アシーン・セイラー
Mrs. Trapes
ドロシー・テューティン
Polly Peachum
ダフニ・アンダーソン
Lucy Lockit
ヒュー・グリフィス
The Beggar
イヴォンヌ・フルノー
Jenny Diver
マーゴット・グラハム
The Actress
ジョージ・ローズ
1st Turnkey
スチュアート・バージ
1st Prisoner
シリル・コンウェイ
2nd Prisoner
ジェラルド・ローソン
3rd Prisoner
エイリーン・ハーヴェイ
Young Female Traveller
エドワード・プライアー
Filch
エリック・ポールマン
Inn Keeper
エディス・コーツ
Mrs. Coaxer
デニス・キャナン
John the Footman
アデル・リー
The Singers
ジェニファー・ヴィヴィアン
The Singers
ジョアン・クロス
The Singers
ジョン・キャメロン
The Singers
ブルース・ボイス
The Singers
スタッフ
監督
ピーター・ブルック
原作戯曲
ジョン・ゲイ
製作
ローレンス・オリヴィエ
製作
ハーバート・ウィルコックス
撮影
ガイ・グリーン
美術
ウィリアム・Ｃ・アンドリュース
編集
レジナルド・ベック
衣裳デザイン、セット
ジョルジュ・ヴァケヴィッチ
録音
ピーター・ハンドフォード
録音
レッド・ロウ
作曲、編曲
アーサー・ブリス
作詞、台詞
クリストファー・フライ
テクニカラー・カラー・コンサルタント
ジョーン・ブリッジ
脚色
デニス・キャナン
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- The Beggar's Opera
- 製作年
- 1953年
- 製作国
- イギリス
- 配給
- 東和
- 初公開日
- 1953年11月23日
- 上映時間
- 94分
- 製作会社
- ロンドン・フィルム
[c]キネマ旬報社
PR
緊迫の撮影現場の舞台裏とは？豪華キャストたちの言葉で、本作の新たな側面をひも解く！
PR
成田凌ら実力派俳優が紡ぐ、つげ義春原作、片山慎三監督最新作の唯一無二な世界の魅力に迫る
PR
痛快、爽快…それだけじゃない！上田慎一郎が『カメラを止めるな！』公開前から温めてきた作品の真髄に迫る
PR
全米＆世界で大ヒット！映画ファンと識者がひも解く、1人の女性の決意に涙する理由とは？
PR
最高の環境で映画を。 “IMAX推し”作品を毎月アップデート
PR
韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」での日本ロケ撮影を支援！ロケ地の魅力をたっぷりお届け
PR
『グラディエーター』24年ぶりの続編『グラディエーターII 』の注目ポイントをまとめて紹介
PR
プロジェクト情報を発信。お気に入り映画館を応援し、ミニシアターの魅力を再発見しよう！
PR
女性の活躍に注目する新部門も！豪華ラインナップの「第37回東京国際映画祭」の魅力をレポート
PR
映画好きなら、このためだけにも入会する価値アリな「Pontaパス」を知ろう！
"怖い"を楽しめる情報が充実！PRESS HORRORでもっとホラーが好きになる
