ケネス・ギルマン
Tom Reed
ある聖書をめぐる争いに巻き込まれた動物学者の活躍を描く。製作はクリス・ディヴィスとデイヴィッド・バレット、監督・脚本はダンカン・マクラクラン、撮影はヨハン・ヴァン・デル・ヴェールとニック・ヘロルド、音楽はニック・ピカードが担当。出演はケネス・ギルマンほか。
マイアミ大学で動物学の教鞭をとるトム・リード(ケネス・ギルマン)のもとに、彼がアフリカへ旅立とうとする日、古い聖書が届けられた。それをポケットに押し込み飛行機に乗る彼の横に、隣家に住む女性記者キンバリー・ブレイク(ブレンダ・バーキ)が乗り込んできた。あの聖書にはさみ込まれていた写真にKGB幹部パブロフスキーの姿が映っていたことで、スキャンダルを予感してのことだった。その頃KGBのボリス(ノーマン・アンスティ)CIAのマッケンジー(ピーター・エリオット)もトムの後を追っていた。実は聖書にはCIAの黙認によるKGBの麻薬取引の証拠が隠されていたのである。やがて2人は秘かに機に潜んでいたボリスの襲撃をうけるが、命からがらアフリカの独裁国に到着、しかしここはKGBの麻薬中継地だった。なおも執拗なポリスとマッカーシーの追跡を、2人は機転を発揮してついに逃れきる。スキャンダルが公になり、マッケンジーは慌てるばかり、一方のボリスはパブロフスキーの後釜に収まる。そしてトムとキンバリーは愛を芽生えさせるのだった。
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