ソフィー・グロベル
Ester
30年代のコペンハーゲンを舞台に、思春期の少女の心の成長を描く。トーヴェ・ディトレウセンの原作『子供時代の通り』の映画化で、エグゼキュティヴ・プロデューサーはピーター・ポールセン、製作はティーヴィ・マグヌッソン、監督・脚本はアストリド・ヘニング・イェンセン、共同脚本はエーリフ・チュエセン、撮影はミカエル・サロモン、音楽はアンネ・リンネッツが担当。出演はソフィー・グロベルなど。
コペンハーゲンの労働者街ヴェスタブロー。労働組合運動家の父(トーベン・イェンセン)、母(ヴィガ・ブロー)、兄とともに安アパートで暮らしている14歳の少女エスター(ソフィー・グロベル)は、作家を夢見て秘密のノートに詩を書きためていた。彼女は内向的な性格であったが、その豊かな感受性は保守的な雰囲気の中で反抗的と呼ばれ、また貧しい日常生活に募る不満を抱きながらも将来への夢を育んでいた。ある日彼女たちの住むアパートにトムソンという美しい女性が引っ越してきて、彼女の優雅な暮らしはエスターにとって憧れの対象となるが、やがて彼女が売春婦として生計を立てていることが知れ渡ると、またどこかへと越していった。堅信式が近づき、エスターは初潮を迎え、親友のリサ(ルイーセ・フリボー)はゆきずりの男に身を任せ、初体験と小遣い稼ぎを済ました。エスターにとってそんなリサは、もはや遠い存在になっていた。労働組合主催のダンス・パーティにエスターは両親と共に出かけるが、異性への恐れは彼女の身を固くさせる。そして迎えた堅信式。大人への道を踏み出したエスターの未来は、誰にも知るすべはない……。
監督、脚本
脚本
原作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
字幕
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