ロバート・テイラー
Steve_Raligh
「踊るブロードウェイ」と同じくロバート・テイラーとエリナー・パウエルが主演し、・ロイ・デル・ルースが監督に当たったミュージカル物で、右記映画を協同脚色したジャック・マッゴワンとシド・シルヴァースが書き下ろし、マクゴワンが脚色している。音楽も同じくナシオ・ハーブ・ブラウンとアーサー・フリードのチームが作曲し、按舞はデーヴ・ゴールドが担当した。助演者は「明朗色時代」のジョージ・マフィー、「天使の花園」のビニー・バンズ、「踊るブロードウェイ」のバディー・エプセン、かつて「母なれば」に出演したナイトクラブ歌手ソフィー・タッカー、新人ジュディ・ガーランド「放送豪華版」のウィリー・ハワード、その他チャールズ・イゴア・ゴリン、ロバート・ペンチリー、ビリー・ギルバート、レイモンド・ウォルバーンの面々で、撮影は「椿姫(1937)」のウィリアム・ダニエルスの担当である。
富豪ハーマンと結婚したコーラス・ガールのカロラインは、競馬に夢中になって愛馬スター・ゲーザーを飼育していた。彼女が調馬師を求めていることを聴いたソニーとビーターは早速この職にありつこうとしたが、旅費の工面に窮し床屋のジョージとその甥のエッキを口説き、名馬ファースト・アスリーブ号に賭けると称して20ドルをせしめ、その金で競馬場へやってきた。スター・ゲーザーは不慮の負傷で勝をファースト・アスリーブ号に奪われ、ソニーとビーターは結局 800ドルの借金を作ったが、カロラインのもとに就職することだけはできた。競馬に負けたカロラインはスター・ゲーザーを競買しようとする。ニューヨークへ帰る列車の中で、ソニーとビーターは馬を積んだ貨車に美しい女性が乗っているのを発見した。彼女はかつて父親とともにスター・ゲーザーを育てた娘で、馬が売られると聞き、何とかしてニューヨークへ行って得意の踊りで身を立て馬を買い取ろうとしたのである。それ以来3人は親しくなり車中で歌いかつ踊っているところを見たのが、ハーマンに援助を受けているレビュー作家スティーブだった。サリーの踊りに感心した彼は彼女を雇うことになる。二人の中の良いのを見て略筋 心安らかでなかったのはカロラインである。スティーブはレビュー公演の配役で知名の女優たちが無暗な高給を要求するので、業を煮やして一躍無名のサリーを主役に選んだ。二人が恋に陥ているのを知ったカロラインは、またサリーがぜひともスター・ゲーザーを欲しがっているのを見て高価で彼女に売り付ける工作をしたが、スティーブはこれを聞いて興業を抵当にハーマンから金を借り、ソニーを通じてサリーに渡した。嫉妬に燃えたカロラインは夫を口説いてスティーブに対する財政的援助を思い止まらせようとしたので、サリーは恋を犠牲して彼に会う略筋 まいと決心する。しかしソニーから愛馬を買った金は彼の尽力で作られたのだと聞いて思慕はますますつのるばかりであった。そこで二人は愛馬をサラトガの競馬に出場せしめ、カロラインの妨害にもかかわらず見事に快勝し、その金で華々しく興業を打つことになった。サリーを主役とする舞台にはピーターもソニーも、そして床屋の甥も出演して大成功を収め、サリーとスティーブの仲はしっかりと結ばれた。
Steve_Raligh
Sally_Lee
Sonny_Ledford
Caroline_Whipple
Peter_Trot
Alice_Clayton
Betty_Clayton
Nicki_Papaloopas
Herman_Whipple
Hamilton_Brown
Willie_Howard
James_K._Blakeley
The_Sneezer
George_Papaloopas
Jerry_Jason
Emma_Snipe
監督
脚本、原作
原作
製作
撮影
musical presentations
音楽監督
作曲、作詞
作曲、作詞
編曲
編曲
編曲
振り付け
[c]キネマ旬報社