シビル・ソーンダイク
Nurse Cavell
「ネル・ギン」「デカメロン夜話」と同じくハーバート・ウィルコックス氏が監督した映画でレジノルド・バークレー大尉の原作からウィルコックス氏自ら脚色した。主演者は英国劇壇の名女優シビル・ソーンダイク嬢で、アダ・ボダール夫人、マリー・オールト嬢、ミッキー・ブラントフォード嬢等が共演して居る。この映画は欧州で公開の際ドイツからの抗議で大問題を惹起し、当時大センセイションを起した映画である。(無声)
英国の看護婦キャヴェルは永年の苦節酬いられて、ベルギーのブリュッセル市の病院長と成って居た。大戦が起った時、彼女は知合いのラッパール夫人の息子ジャックが独軍の手を逃れて来たのに同情し、巧みに国外へ逃してやった事が縁と成り、その後連合国側の兵士が捕虜収容所から脱走して来るたびに、病院の地下室に隠し、運河を利用する伝馬船に托して、何れも無事にイギリスへ送り届けた。その数二百数十名に及んだが、遂に独軍の知る所と成って捕縛された。米国公使ブランド・ウィットロック氏は彼女の助命にあらゆる手段を講じたが、キャヴェル看護婦は1915年10月12日ブリュッセル郊外に於て銃殺の刑に処せられた。この時独兵の一人ラムムラーは発砲を拒絶した為、士官に銃殺され、二人の墓はブラッセル郊外の荒野に相並んで建てられた。
Nurse Cavell
Madame Ada Bodart
Phillipe Bodart
Madame Rappard
Her Son Jacques
Madame Pitou
Jean her husband
Widow Deveaux
Her daughter
Colonel Schultz
German A.P.M
British Airman
Lutheran Priest
President of Court Martial
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