自由を我等に(1931):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
自由を我等に(1931)
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自由を我等に(1931)

1931年正月公開、84分
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「巴里の屋根の下」「ル・ミリオン」に次いでルネ・クレールが原作脚色した映画で、スタッフは殆ど全部右二作と同じ顔ぶれであるが音楽は所詮「大人組」の一人ジョルジュ・オーリックが特に作曲した。出演俳優は「ル・ミリオン」のレイモン・コルディ、舞台から来たアンリ・マルシャンが二人の主役で、フィルム・オッソの専属女優ローラ・フランス及びジェルメーヌ・オーセエ、「ル・ミリオン」のポール・オリヴィエ、ジャック・シェリイなどである。4K デジタル・リマスター版が、2021年10月15日に『ルネ・クレール レトロスペクティブ』 巨匠ルネ・クレール監督 没後 40 周年特別企画にて劇場上映。

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ストーリー

脱獄囚ルイとエミールは官憲に発見され、ルイだけが逃げ延びる。利口なルイは世の中へ出てから忽ち出世して縁日のレコード売りから蓄音器店の主人、最後に大蓄音器工場の社長となる。一方、刑を終えて出獄したエミールは途上、乙女に出会い、彼女に近づこうとして彼女の働いている工場までついて来る。その工場はルイの工場である。エミールはそのまま工場で働くことになるが、どうもエミールの呑気な性質は労働に適さない。いろんな失敗の揚句、首を切られる時になって社長の前に引っ張り出される。初めはエミールが金の無心にでも来たのかと思ったルイも真意を知って喜んで彼を迎え、自宅の晩餐会に招待する。ルイは、エミールのジャンヌへの恋心を聞いて尽力を約束する。しかし、その夜ルイのもとには昔の周囲の者が彼の正体を知って無心に来、エミールはジャンヌに恋人のあるのを知って失望する。そこでルイは、無心に来た悪者どもを金庫室内に閉じ込めてしまう。翌日はルイが発明した全てがオートメーションの新しい工場の上棟式である。ルイが式場に出席していると悪漢共の密告でルイの前身を知った警官がルイの捕縛のために乗り込んで来る。式場は忽ち大騒動となり、ルイとエミールはその隙につけ込んで逃亡する。数日後、工場は全自動のおかげで人手を借りずに仕事を開始する。そこから遠く離れた田舎道には二人の放浪者が唄いさざめきながら歩いて行く。富のイリュージョンを失ったルイ、恋のイリュージョンを失ったエミールの二人である。しかし二人とも人間に与えられた最大の富「自由」を取り戻したのに狂喜した。さんさんと降り注ぐ太陽の光、自由万歳!

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作品データ

原題
A NOUS LA LIBERTE
映倫区分
G
製作年
1931年
製作国
フランス
配給
東和商事
初公開日
1931年正月
上映時間
84分
製作会社
フィルムソノール・トビス


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