トルーデ・ベルリナー
Marie
ロバート・ヴォルムートの監督した映画で、ヨゼフ・ターンとオイゲン・シュルツ協作のシナリオによったもの。主役は「南の哀愁」「眠れよ我が児」のトルーデ・ベルリナー、「トンネル」「怪人マブゼ博士(1932)」のオットー・ヴェルニッケ、「クウレ・ワムペ」のエルンスト・ブッシュの三人で、パウル・ヴェスターマイヤー、「愛国者」のハリー・ハルト、ロッテ・ラング等が助演している。キャメラはコッホ、イルリッヒ、ヴィルシングの三人が担当した。
列車長のカールと火夫のハンスとは同じ急行列車の上に暮らす十年来の友達であった。故郷の停車場にはチョコレート売りのマリーがいて、二人とも彼女を好きだった。しかし、マリーは近くのホテルに来ていた衣裳屋マイヤーに口説き落とされて、彼と共に都に行った。一ヶ月の後、マリーが再び此の村に戻って来た時、彼女はカールの求婚に応じた。その一方、彼女は鉄道スポーツ協会の運動会に出て五千メートル突競走に優勝したハンスにも好意を示したりした。夕方、園遊会の席上でマリーとカールの婚約が発表されたが、その時にカールは彼女がハンスにも好意を示したのを見て不愉快になる。翌朝、休暇をとった三人は山へ遊びに行った。ハンスはカールの為を思い結婚を中止させ様とするが、邪推したカールはそれに耳をかさない。山小屋で一夜を明かしてから、翌日の朝早く、ハンスはマリーに自分達二人の処から去ってくれと頼んだ。マリーは聞かない。そしてハンスに対するカールの疑念は増すばかりだった。しかも男達二人が山巡りしている間に、マリーは某銀行の重役と遊びに行ってしまった。それから、誤解したカールはハンスと、夜の急行列車上で争いを始める。操縦者のない列車は無茶苦茶に走る。だが、やっとハンスの力は危ういところで列車を喰いとめた。その後、ハンスはマリーを訊ねて、カールの許へ帰ってくれと頼むが、マリーは却ってカールとの婚約を破棄した。やがてカールもマリーがどんな女かを知った。そしてカールとハンスとは再び、同じ列車の上で昔どおりの友達に立ち帰った。
Marie
Karl
Hans
Meyer
Bergmann
Frau Brennecke
Anna
Gustl
監督
脚本、原作
脚本、原作
撮影
撮影
撮影
音楽監督
セット
[c]キネマ旬報社