シモーヌ・シモン
Sylvie
「乙女の湖」と同じくマルク・アレグレ監督、そしてシモーヌ・シモンとジャン・ピエール・オーモンとが主演する映画であるが、なお「吼えろ!ヴォルガ」のレイモン・ルーローが重要な役を勤めて共演している。脚本と台詞とは「ミモザ館」「地の果てを行く」のシャルル・スパークがジャック・ヴィオと協力して書卸した。助演者は「にんじん」のカトリーヌ・フォントネー、「最後の戦闘機」のローラン・トゥータン、「胡椒娘」のシャルパン、「第2情報部」のピエール・ラルケ、「別れの曲」のリュシエンヌ・ルマルシャン、それから新人のジャン・ルイ・バロー及びモーリス・バケ、タオ・バ、ジャクリーヌ・ミニャック等である。キャメラは「栄光の道」「はだかの女王」のミシェル・ケルベが主として当たり、音楽は「掻払いの一夜」「ル・ミリオン」のジョルジュ・ヴァン・パリスが担任した。
モンヂソンの贅沢な女学校で可愛いシルヴィーが妖精に扮し学芸会をしている時に彼女の父の破産のための自殺が報ぜられた。この富裕な銀行家が死んだとなると、舎監も友達も今までとは打って変わってシルヴィーに辛く当たった。彼女は身一つで社会に放り出された。だが、心優しい女教師タニアだけはシルヴィーにパリにいる弟ボリスへの紹介状を書いてやった。ボリスも貧しい医学生で、夜はダンス場でピアノを弾いて学費を稼いでいた。シルヴィーは彼の世話で新聞社に勤めた。ボリスには仲のいい友達の一群がいた。皆苦しい生活と、将来の不安を持ちながら、学生らしく楽天的に騒いでいた。この中に、ボリスの親友ピエールがいた。ピエールの父は百姓だった。父親はピエールの卒業の日を待ちつつ田畑を売って彼に学資を送っていた。三日休みの続く祭日がきた時、ボリスは都合で行かれなかったが、ピエールやシルヴィーは友達一同と楽しいキャンプ旅行に出掛けた。美しい自然の中で、シルヴィーはピエールと恋し合った。しかし、彼女がパリに帰るとボリスがそれまで秘めていた彼女への恋を打ち明けた。シルヴィーとピエールとは己等の間をボリスに告白しようとしたが出来ないでいる中に、前から身体の勝れなかったボリスはいよいよ病魔に襲われた。貧しい彼には癒養の資とてない。かくして最後までシルヴィーを恋しながら、彼女の愛を信じながら、ボリスは試験の当日、彼女の腕に抱かれながら死んで行った。ピエールは試験を通った。しかし亡き友の想い出が彼とシルヴィーとの間にあるのを思い、また都にいても由ないことを思うと彼は田舎に帰って父親と共に野に立った。それを知ったシルヴィーも彼の跡を追って行った。
Sylvie
Pierre
Boris
La Directrice
Charles
Le Patron de l'Hotel
Le Pere de Pierre
Tania
Ba
Angelique
Rene
Toto
Prof. Destouches
Julien
Le Paysan
Le Jardinier
監督
脚本、台詞
脚本、台詞
製作
撮影
撮影
音楽
美術
編集
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