エイダン・クイン
Johnny_Rourke
現在の境遇に満足できない若者たちが、生きがいを求めて故郷を去ってゆく姿を描く青春映画。製作はエドガー・J・シェリックとスコット・ルーディン、監督はこれがデビュー作になるジェームズ・フォーリー、脚本はクリス・コロンバス、撮影はミハエル・バルハウス、音楽はトーマス・ニューマン、編集はアルバート・マグノーリ、プロダクション・デザイナーはジェフリー・タウンセンドが担当。出演はアイダン・クイン、ダリル・ハンナ、ケネス・マクミラン、クリフ・デ・ヤングなど。日本版字幕は菊地浩司。メトロカラー、ビスタサイズ。1984年作品。
オハイオ州にあるエバートンは製綱工場の町だ。ジョニー・ローク(アイダン・クイン)は18歳。アル中の父親(ケネス・マクミラン)と2人、貧しい暮らしをしている。優秀なアメリカン・フットボールのランニング・バックである彼は、しかし、友だちとは交わらず、1人バイクに乗っている。彼にはドンナというガール・フレンドがいて肉体関係もあったが今は同じクラスのトレーシー(ダリル・ハンナ)が気になっている。トレーシーは、ジョニーとは違って裕福な家庭に生まれ、高校の人気チアガールで、ランディ(アレックス・ボールドウィン)というフットボール・チームの花形クォーター・バックのボーイ・フレンドもいる。ランディは工場の重役の息子で彼はジョニーを嫌っている。すべてに恵まれているトレーシーだったがなぜか満足できない自分を感じていた。ジョニーも、クラスで行なった「将来何になりたいか」というアンケートで、「ここから抜け出したい」と書いていた。フットボールの試合。敗れかかったランディらのチームが、彼とジョニーの力で劇的な勝利をおさめた。しかし、歓喜する人々の騒ぎから抜け出すように1人、高台に向かうジョニー。そんなある日、ダンス・バーティでフットボールのMVP選手とチアガールのカップルとしてジョニーとトレーシーが選ばれた。ランディはもちろん面白くない。2人が踊っているところに割り込んでいき、とっくみ合いの喧嘩になった。トレーシーを乗せて例の高台に行くジョニー。週末、家族が皆出かけて1人きりになったトレーシーは、キャデラックを運転していてバイクで追つて来たジョニーに気づいた。並んで走るうち、ジョニーは転倒し、彼はトレーシーのキャデラックに乗り込んだ。2人は校舎に行き、ジョニーは、自分の身上書をぬき取り読み上げた。「既成の環境にはなじめない。母の家出以来反社会的なふるまいが目立つ、危険で破壊的…」。火をつけるジョニー。2人は生物室や体育館を通りぬけ、プールに飛び込んだ。ジョニーは家を出て以来寝とまりしているボイラー室にトレーシーを導き、初めて2人は愛し合った。数日後、フットボ′ールの祝勝会でチアガールとして踊っているトレーシーに「夜、例の高台で待っている」と告げるジョニー。夜遅く、高台で待つジョニーの前に現われたトレーシーは、町を一緒に出ようというジョニーの誘いをことわった。思わず彼女の頬を傷つけるジョニー。トレーシーは去っていった。トレーシーは、ランディとよりを戻すが、ジョニーを忘れることはできなかった。そんな頃、ジョニーの父親が、酔っぱらいが原因で、工場で事故死した。優れたフットボール選手だったジョニーの父親。昔の新聞記事にジョニーは火をつけ、家は燃え上がった。バイクで家を去るジョニー。その日、就職説明会で体育館に集まっていたランディら3年生たちは、アメリカン・スチール社を代表するランディの父親の演説を聞いていた。そこに現われたジョニー。再び彼はランディと取っ組み合った。やがて、バイクで飛び出すジョニー。その後席に、皆が止めるのに、トレーシーは飛び乗るのだった。
Johnny_Rourke
Tracey_Prescott
John_Rouhke
Phil_Barton
Mrs.Prescott
Randy_Daniels
Petter_Daniels
David_Prescott
監督
脚本
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
[c]キネマ旬報社