ジョージ・アーリス
Duke of Wellington
「ロスチャイルド」「最後の紳士」のジョージ・アーリスが渡英して主演した映画で、「クリスチナ女王」のH・M・ハーウッドの書卸しの脚本により「夕暮れの歌」「永遠の緑」のヴィクター・サヴィルが監督に当たった。助演者は、劇壇の人たるグラディス・クーパー、レスリー・ウェアリング、エラリン・テリス、「夕暮れの歌」のエムリン・ウィリアムズ、アラン・エインスウォース、エドモンド・ウィラード、その他である。キャメラは「旅愁」等のクルト・クーラントが担任した。
一八一五年の初頭、ナポレオンがエルバに流されて後、フランスの王座には欧州の連合諸国によってブールボンのルイ十八世が置かれた。しかし、この裏にはウェリントンの策略が動いていたのだ。ウィーン会議で列強が欧州の分割を議している時に、ナポレオンはエルバを脱出し、パリに向け進軍して来た。ウェリントンは仏王にガントに難を避ける案を呈したが王姪アングレームは反対しネエ将軍をしてナポレオンを激撃せしめた。ブルッセルに本部を置き兵力の集中を計っていたウェリントンの許へネエ将軍のナポレオンへの投降が報じられた。ウェリントンはパリに急行して仏王に避難を促し、再びブルッセルに帰るとリッチモンド公夫人の舞踏会に出席した。この宵、ウェリントンはフランシス・ウェブスター夫人と知った。翌日六月十八日、ワーテルローでウェリントンは勝った。しかし、彼は部下の死を嘆いた。彼はイギリスの家庭に帰り愛妻キティーと余生を送ろうとしたが、欧州の政局は彼に再出馬を要求した。パリで、ウェリントンに反感を抱く王姪はウェブスター夫人と彼との間の醜聞を新聞記者ベーツによって公表させたが、王姪がネエ将軍を死刑にした為にフランス国内の危機が生じた時、ウェリントンは王姪を抑え、また仏王に政府解散を強要し、以てフランスを安きにつけた。ウェリントンはその後、イギリス上院に於ける彼の外交政策に対する攻撃を彼の欧州平和政策によって喝破したのであった。
Duke of Wellington
Madame
Kitty
Lord Hill
Bates
Lady Frances Webster
Duke of Richmond
Lord Uxbridge
Duchess of Richmond
Wedderburn Webster
Loius 18
D'Artois
Blucher
Castlereagh
Ney
Talleyrand
King of Prussia
Czar of Russia
Metternich
監督
脚本、原作
撮影
音楽
美術
製作進行
軍事顧問
[c]キネマ旬報社