ルピタ・トヴァル
Marcela
スペインの提琴家アンドレはメキシコ巡業中に許嫁マルセラと結婚し、相携えて帰国したが、国には前の愛人イレーネがあった。アンドレは妻の目をかすめて彼女と逢引きを重ね、親友グラスの忠告にも耳を貸さなかった。しかしイレーネは彼の種を宿すと、そのまま田舎へ姿を消した。マルセラにも男の子が生まれて夫婦の間も円満な時に、何者かがアンドレの邸に男の子を捨て子して去った。マルセラはそれを夫の子だと直感して養子に入れる事にしたが、その際病弱な実子フェルナンヂトを養子に、捨て子をカルリトと名付けて実子として入籍した。何ケ年か経った後、イレーネは我が子恋しさに都へ戻り、公園で二児を連れたマルセラに会ったのを機会に家庭教師としてアンドレの家に入り込みつつ、フェルナンヂトを我が子と信じて淋しい日を送っていたが、グラスの出現で以前の関係がマルセラに知れて家を出される。フエルナンヂトはイレーネを慕う余り公園で自動車に轢かれて死ぬ。マルセラは嘆き沈むイレーネに始めてカルリトがイレーネの子である事を明かすが、彼女はアンドレ夫妻と我が子の幸福を祈って子供を二人に托し再び故国を去って行くのだった。
Marcela
Irene
Andre Borja
Catalina
Juan Gras
Paco
Carlitos
Fernandits
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