フィリップ・ノワレ
Gabriele Battistini
ある老紳士とひとりの女性との間で交わされる幻想的で奇妙な愛を描くラブ・ロマンス。製作はアメデオ・パガーニ、監督・脚本は「蒼い衝動」のジャンフランコ・ミンゴッツィ、共同脚本はトニーノ・グエッラ、撮影はルイジ・ヴェルガ、音楽はルチオ・ダルラが担当。出演はフィリップ・ノワレ、オルネラ・ムーティほか。
イタリア、ロマーニャ地方。交通事故で愛人を失ったシルヴァーナ(オルネラ・ムーティ)のもとに、彼女の愛人の親友だったという年配の紳士ガブリエーレ(フィリップ・ノワレ)が訪ねて来る。孤独なガブリエーレは、生活の面倒を見る代わりに、変な要求や束縛なしの話相手になって欲しい、と提案する。こうしてふたりの奇妙な生活が始まるが、シルヴァーナはガブリエーレの語る青春時代の思い出や、愛のお伽噺に、愛情の奥深さと性の神秘を感じるのだった。ある日近くの町リミニに買い物に出掛けたシルヴァーナは、靴屋の若い店員(ニコラ・ファロン)と恋におち、情事をもつが、いつしかそれは、ガブリエーレの語る一番大切な愛の物語と重なってゆく。そして店員からの電話をうけたシルヴァーナは、その時自分にとって最も大切な男性はガブリエーレであることに気づくのである。こうしてふたりの愛の物語は始まるのだった。
Gabriele Battistini
Silvana
Young Man
Widow
Priest
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