グリフィン・ダン
Bert Uttanzi
アルベルト・モラヴィアの小説にヒントを得て、自分の“男性自身”から話しかけられるようになってしまった建築家の戸惑いを描いたコメディー。製作はベルント・アイヒンガー、監督・脚本は「メン」の女流監督ドリス・ドリー、共同脚本はウォーレン・D・レイトとマイケル・ジャンカー、撮影はへルゲ・ヴェインドラーが担当。出演はグリフィン・ダン、キャリー・ロウエルほか。
ニューヨークに住む建築家バート(グリフィン・ダン)は35才の誕生日を迎えたその日から、自分のアノ部分から話しかけられるようになる、ふだん抑えつけられている自分の欲望を代弁するような“彼”の声に導かれるまま社長を前にした大切な会議で「将を得んとすればまず馬を射よ」の要領で社長夫人にセクシーに振舞い見事成功する。しかし同じ手口は新しい仕事のパートナーとなったジャネット(キャリー・ロウエル)には通用しなかった。恥をかいたバートは“彼”の声などもうアテにするまいと心に決めるが、“彼”の言う通りにしていい思いができることもあるから不思議だった。そうこうしているうちにジャネットに追い越され部長の座を奪われたバートははっと目覚め、自分を取り戻そうと“彼”の写真を撮ってそれを燃やすことで縁を切ろうとするが、声はもう聞こえなくなったものの、今度はバートは不能に陥ってしまう。しかし皮肉にもそれと裏腹にジャネットがアプローチをかけてきた。そして妻アネット、更には社長夫人エレノアまでが……。バートは教会で懺悔し、会社はクビになったものの妻のもとへ戻り、そして2年後建築家として大成功を収める。
Bert Uttanzi
Janet Anderson
Peter Karamis
Anette Uttanzi
Eleanor Karamis
監督、脚本
脚本
脚本
原案
製作
撮影
編集
字幕
[c]キネマ旬報社